ID:50070
■あんただけにそっと■
by モーリー・しい子(藻)
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■モテ期意味無し
35歳、既婚子持ち、精神病棟入院中、モテ期到来しました。
い、意味ねえ〜〜〜!!!
というか、これはモテに数えないとも思うが。

始まりは病棟で一番おかしな感じのカクさん。
その言動がちょくちょく私のツボに入るので、
キモカワだわ、と私も憎からず思っていたのだが、
ある日唐突に私の電話番号と住所を聞き出そうとし、
うっかり答えそうになる私を、友達が個人情報だから教えられないよ、と言うと、
電話帳を開いて「ぴー田、ぴー田・・・」と探している。
おいおい、こえーよ!

その後も何歳?と聞くので35、と答えると
「35歳??35で独身なのっ!?」「いや、結婚して子どももいます」
「えっ!?亭主いんの??やばいなそりゃ」と慌てるカクさん。
これで終了かと思いきや
「亭主が居てもね!聞いちゃうからね番号ね!じゃ、ここに書いて」ずっこけるわ。
そして看護士さんに注意を受けながらも、
時々意味のわからない手紙をくれたり、
売店で買ったらしいガムを唐突に「はいっ!」とくれたり。
ガムは部屋に返しに行ったのだが
「なんでもいいです!なんでもいいです!」とよくわからない
返却の仕方をされ、も、もらっちゃった・・・。いいか、もう。

そのうち電話ボックスで電話帳を開きどこぞへ電話をかけ
「探偵ですか?○○市のぴー田さんの電話番号を調べて下さい」
というのが漏れ聞こえて、私も一気に怖くなり看護士さんに話す。
するとカクさんは違う病棟へ移され、もう顔も合わせる事も無くなった。

そして一ヵ月後の夕方、面会や休憩に使うラウンジで偶然2人きりに。
「あ、カクさん・・・」と、もう忘れてんだろと高をくくって言ったら
「あっ、ぴー田さん、これ以上近づくと行けないからここに座ろう」と
私からちょっと離れた場所に座り、私の情報を色々と思い出し話していた。
私の父親の名前まで覚えてて驚愕。カクさん節は変わらず、
「こんな所でお茶を飲むなんて、天皇陛下みたいだよね!」等と言ってた。
全く意味がわからないが「うん」と同意しておいた。

カクさんのいなくなった病棟では、今度はマサオさんという中年男性に好かれ、
気がつくと隣に座ってる。
「今年は水着着たの?見たいなあ」などのセクハラ発言や、
ふと見ると乳の辺りをガン見してたりと、もーどうしょうもねえ。
気を抜くと触ろうとしてくるので「さわんなマサオ!」とか
乳モミモミの動作をしてニヤついてるので
「そのワイセツな手付きやめろ」とか、わりとすぐに慣れて
こっちも言いたい事言っていた。
「電話番号教えて〜」「そいつぁ〜教えらんねえなあ」など。

小柄で、か細く汚い言葉など全く使わない雪子ちゃん、
「しい子ちゃん・・・あのおじさんと仲良いの・・?」と戸惑う。
「仲良いというか、私は平気だけど、雪ちゃんは逃げた方がいいよ」
雪子ちゃんにはダメージが強そうだと思って言ったのだが、
じゃあなんで私は平気なんだろうか・・・。あれえ?

その後新しく入ってきた岡田さんという男性。
小柄で小太り、頭はつるっとはげ、両脇だけ少し髪が残り、
何故かうなじはモジャモジャ。
お目目は二重でクリクリと輝き、両手を頬に当てて、
困ったような顔をしてウロウロしている。
私がその様子にすっかり魅せられ、超可愛い、携帯ストラップにしたい、と思い、
雪子ちゃんに「岡田さん愛くるしいよねえ」と漏らした。
すると雪子ちゃん、何を勘違いしたのか、私と岡田さんを引き合わせてくれた。

私も岡田さんも状況が飲み込めずパニック。
「す、すいません、私結婚してるんですが、岡田さんがあまりにキュートなもんで・・」
「あ、そうなんですか、いや、まさかお話できると思ってなかったんで」
とかなんとか、お互いワタワタと言葉を交わし、別れる。

その後、岡田さんは友達にはなってくれますよね、と言い、
もちろんですもちろんです、と私は言い、
しかし何故か岡田さんは2人きりで話したがり、中庭でお話したり、
ロビーでお話したり。
しかしそうするとマサオさんがやってきたり、躁状態の男性が来たり、

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10月29日(金)
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