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★予防と審美専門★【小林歯科クリニック】
by DIARY
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■重い歯周病、薬剤注入で組織の再生促す
読売新聞によると・・・

歯を失う原因で最も多い歯周病は、口の中の細菌(歯周病菌)が歯肉に炎症を起こし、歯を支える骨が溶ける生活習慣病だ。
その影響は口内にとどまらず、糖尿病の悪化や心筋梗塞の発症などにつながることがわかっている。

初期の段階では、歯と歯ぐきの隙間の「歯周ポケット」に細菌の塊である歯垢がたまり、炎症が起きる。悪化するにつれてポケットは深くなり、歯石もつくられる。
歯を支える骨が破壊されるなど重症化すると外科治療が必要となる。


大阪市の女性(66)は歯周病の疑いで2020年8月、大阪歯科大病院(大阪市)を受診。
左右の奥歯の土台となる骨が部分的に溶け、特に左側は骨の欠損が大きく、外科治療が必要だと診断された。
その後、約半年かけて歯垢を除去した後、21年4月に左側、翌月には右側の手術を受けた。

手術では歯茎をメスで切開し、鋭利な治療器具やレーザーで細菌のすみかとなる歯石などを削った後、歯の組織の再生を促す薬剤を根元に注入した。
それぞれ約2時間で終了し、女性は「歯を失わずに済んで安心した」と振り返る。
歯の組織の再生には時間がかかるため、現在も月1回の受診を続けている。

女性の場合、歯周病治療が他の持病の改善にもつながった。
手のひらなどにうみがたまる症状に悩まされ、07年に皮膚病「掌蹠膿疱症」と診断されたが、歯の手術後、皮膚の症状は治まったという。
掌蹠膿疱症は歯周病との関連が指摘されており、大阪歯科大の梅田誠教授は「口内環境を衛生的に保つことが全身の健康につながる一例だ」と話す。

歯周病は自覚症状に乏しく、歯が抜け落ちるほど悪化してから受診するケースも目立つ。
一方、初期で気づけば、歯磨きや歯の間の汚れを取る「フロス」による手入れで対処できる。

梅田教授は「歯を失うと生活の質が著しく低下する。歯垢がたまっていないかを確認するため、かかりつけの歯科を年に数回、受診してほしい」と呼びかける。
08月01日(木)
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