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★予防と審美専門★【小林歯科クリニック】
by DIARY
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■歯をきれいにして人生をやり直したいー2
昨日の続きです♪
さらに白くしたい場合はホワイトニングがあります。
これは変色した歯を漂白剤で脱色して白くする方法です。
ホワイトニングジェルの主成分である過酸化水素・過酸化尿素はエナメル質内の黄色い色素を無色透明に分解する働きがあります。
つまり、歯の中から白くするのです。
ホワイトニングには歯科医院でおこなう「オフィスホワイトニング」と自宅でおこなう「ホームホワイトニング」があります。
歯科医院でおこなう場合は、ジェルをつけた歯に光やレーザーを照射してホワイトニングをより、短い時間で完了する方法を実施しています。
ホームホワイトニングでは歯科医師の指示のもと、専用のマウスピースに薬液(歯科医院よりも低濃度)を入れたものを毎日2〜4時間程度、装着します。
白さを実感するまでに2週間程度、かかり、その後は希望の白さになるまで継続していきます。
時間はかかりますが、白さを維持できる期間は長いです。
これで満足できない場合、「補綴治療」を考えます。
補綴とは歯が欠けたり、なくなった場合にクラウンや入れ歯などの人工物で補うことをいいますが、歯を白くする目的でも広く実施されています。
ラミネートべニアといって、色の気になる歯の表面をごくわずかだけ削って、歯の色をした薄い板を貼り付ける方法や歯科樹脂であるコンポジットレジンを色が気になるところに部分的にもりつける方法もあります。
歯並びの問題も一気に解決したい場合は、人工歯のセラミックスをかぶせる方法があります。
歯根を隠したい場合もこの治療をすすめることになります。
ただし、セラミックスをかぶせるためには土台となる健康な歯をかなり削らなければなりません。
また、セラミックスをかぶせた部分と元の歯には必ずすき間ができます。
ここにプラークがたまりやすいのですが、自分ではみがきにくく、そこから新たな歯周病やむし歯が発生することが多いのです。
そのぶん、セルフケアやこまめな通院が大事になります。
このため、歯科医師としては、なるべく健康な歯を削らないで歯を白くする治療を提案しますが、それでもセラミックス治療を希望する患者さんには応じています。
例えば芸能事務所に所属し、デビューが決まったタレントさんで、すぐに歯をきれいにしなければ間に合わない場合などがあります。
「まだ、若いのに健康な歯を削ってしまうのはもったいない」という半面、ご本人にとっては、「自分の人生がかかっているチャンスを前に、歯を削ることは決してデメリットではない」となるわけです。
人生100年時代といわれますが、最近は50代、60代でも、「歯を白くしたい」と希望する患者さんは多く、補綴治療の相談をされることも珍しくなくなりました。
治療後には、「歯が白くきれいになったので、思い切り笑えるようになった」と喜ぶ人もいます。
最近はその人の残りの人生が楽しく過ごせるのであれば、どこまでご本人がやりたいのかという希望をきちんと聞き、リスクをお話ししたうえで、審美性を重視した治療も検討することが大事だと実感しています。
08月16日(月)
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