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★予防と審美専門★【小林歯科クリニック】
by DIARY
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■菌を除去 進行食い止め
読売新聞の医療ルネサンスというコーナーに「歯周病」というシリーズが掲載されているので、是非、紹介しておきます。
転載にあたり、実名等はイニシャルに置き換えるなどさせていただくことをお断りしておきます。

「歯周病は治りません」
Tさんは、近所の歯科医院で4年前に言われた言葉をはっきり覚えている。
その数年前から歯肉が腫れて痛み、奥歯などがぐらぐらする状態だった。
特にぐらつきのひどい奥歯を1本抜いた後、歯科医は言った。
「これから、1本ずつなくなっていきますよ」
その後も通院したが、歯周病が治る兆しはなかった。
「歯はあきらめるしかないという心境でした」とTさんは振り返る。

ところが2年前、仕事中に歯肉の痛みに耐えかねて、たまたま飛び込んだある歯科医院で、院長から予想外の説明を受けた。
「歯はおおむね残せます」。
週1回、8か月の通院治療の結果、その言葉は証明された。

歯周病は、歯周病菌が口内で増殖して起こる。
歯の表面や歯と歯肉の境目にとりつき、苦手な空気を避けるため、周囲に「バイオフィルム」というバリアを張り巡らす。
これが歯垢となり、そこから出る成分が歯肉の炎症を引き起こす。

この炎症が長引くと、歯と歯肉の間のすき間「歯周ポケット」が深くなり、歯周病菌の絶好のすみかができる。やがて、歯を支える歯槽骨などが炎症で溶ける歯周炎につながり、将来、歯を失うことになりかねない。

「歯周ポケットをきれいに掃除して、菌を減らせば歯茎はしっかりしてきますよ」と院長は自信を込めた。
歯科衛生士が歯周ポケットの深さを測ると、Tさんは、場所によって6mm以上あった。
日々の歯磨きや、歯科での定期的な歯垢、歯石除去で深さ3mm以内に保つことが肝心だ。

Tさんはまず、歯のみがきにくい場所に付いた病原性の強い歯垢を、ブラシなどで徹底的に取る処置を受けた。
すると、口のぬめりと歯肉からの出血は間もなく止まった。
歯周ポケットの奥から歯石や歯垢をかき出す処置も受けた。
以前の歯科医院でも同じ処置を受けたが、取り残しが多く、炎症は収まらなかった。
歯周病治療の基本だが、歯科医や歯科衛生士の技術差が大きい。

8か月で歯肉が引き締まってポケットは3mm以下になり、歯のぐらつきは止まった。
「歯科医によって、歯の運命がこれほど変わるとは」とTさんは驚く。

成人の8割以上がかかる歯周病。
適切な治療を行えば、進行を止めたり、健康な状態に近づけたりすることができる。
進行度に応じた治療法を取り上げる。
09月05日(火)
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