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★予防と審美専門★【小林歯科クリニック】
by DIARY
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■かみ合わせで耳痛、難聴
読売新聞の医療ルネサンスに、「歯と全身の病」というシリーズが掲載されたので、抜粋&加筆の上、転載する。

さて、2日目の今日は、01年ごろから、奥歯の激しい痛みに悩まされた、演歌歌手のHさんの場合・・・

過密なスケジュールをこなす度に歯茎が腫れ、「口を開けられないほどの痛み」が襲った。
さらに深刻だったのは、聴力の低下だった。
「自分の声がはっきり聞こえなければ歌えない」。
当時はステージの最中に不安に襲われ、「音は合ってる?」とスタッフに尋ねたほどだった。
難聴の治療で処方された薬も、副作用でめまいが出て、飲み続けられなかった。

歯の治療では、03年から某歯科に通った。
歯の病気が体に与える影響を調べる同歯科では、治療の前後に患者の聴力を測定している。
Hさんの聴力は当初、左耳が低下していた。
ところが、虫歯や歯周病の治療の合間に「食べ物を左右の歯で均等にかむ」などの咀嚼(そしゃく)指導を受け、左側の奥歯だけでかむ癖を改めたところ、半年後に聴力が回復した。
Hさんの聴力は、今も正常レベルを維持。
「万全の体調」でステージに臨むという。

T大の調査では、軽度難聴の傾向が見られた患者83人に、入れ歯や虫歯の治療と咀嚼指導を行ったところ、約半数の人の聴力が改善した。
同大歯科は「適切なかみ合わせで顎関節の負担が減ったことなどが関係しているのでは」と、耳鼻科との共同調査を進めている。

耳の機能変化を調べて、適切なかみ合わせの位置を見つけ出し、顎関節症を治療する試みも始まった。
N大のM先生によると「あごや顎関節は、胎児期に中耳の骨から生まれる。耳とあごには共通の神経や血管があり、あごの異常が耳に及びやすいのではないか」とみる。

顎関節症は、かみ合わせが良くないことなどをきっかけに、顎関節にずれや変形が起こり、激しい痛みや口が大きく開かないなどの症状が現れる。
耳痛や耳鳴り、難聴などの耳症状をはじめ、頭痛や腰痛、肩こりなど体の各所に影響が及ぶこともあるとされる。
あごと耳の機能異常の関係は、実は20世紀前半に米国の耳鼻科医らが報告したが、長らく注目されなかった。
原因不明の耳痛や耳鳴りに悩む人は多いだけに、解明が待たれる。
11月29日(火)
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