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On the Production
by 井口健二
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■ストロベリームーン、ブライアン・エプスタイン世界最高のバンドを育てた男、やがて海になる
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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
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『ストロベリームーン』
2023年に刊行されて「令和イチ泣ける」と称された芥川なお
原作小説の実写映画化。
幼い頃から病弱で通学も叶わなかった少女が15歳で余命半年
と宣告され、両親に懇願して高校への通学を実現させる。そ
こにはある想いも隠されていたが…。それから半年間の6月
の満月を目指す物語が描かれる。
出演は、2023年NHK大河『どうする家康』などの當真あみ
と映画『室井慎次』(2024)シリーズなどの齋藤潤。他に
杉野遥亮、中条あやみ。
さらに池端杏慈、黒崎煌代、吉澤要人、伊藤健太郎、泉澤祐
希、池津祥子、橋本じゅん。そして田中麗奈、ユースケ・サ
ンタマリアらが脇を固めている。
脚本は、1959年生まれで2004年3月紹介『深呼吸の必要』や
2009年3月紹介『おっぱいバレー』などの岡田惠和。監督は
1991年生まれで2024年『恋を知らない僕たちは』などの酒井
麻衣が担当した。
実はタイトルの意味も知らず、内容も全く不知のまま試写会
に臨んだ。そこで開幕からほんの数分で落涙するという事態
に陥ってしまった。その時点ではその後の展開や結末も知ら
ないままである。
自分は一端映画を見続けてきたものだから多少の感動シーン
には馴れているつもりだが、それでこの状況には脚本と監督
の巧みさを褒めざるを得ないだろう。ベテラン(脚本)と新鋭
(監督)の見事な融合と言えるものだ。
まあそれ以降は感情の揺さぶりは抑えられたが、逆に冷静に
物語を観ることができたのはこのテーマというか展開の把握
には良い結果だったとも言える。テーマとしては一時期有り
勝ちだったとも言えるが、それを巧みに再生している。
水に浸かったのに数分後には衣服が乾いているなど突っ込み
どころはいくらでもあるが、フィクションはある意味ファン
タシーなのであって、それをとやかく言うのは野暮というも
のだ。それくらいには認められる作品だった。
なお主題歌「トワノヒカリ」を、脚本家岡田惠和の2004年作
『いま、会いにゆきます』での主題歌「花」以来のタッグと
なるORENGE RANGEが手掛けているのも話題になりそうだ。
公開は10月25日より全国ロードショウとなる。
なおこの紹介文は、配給会社松竹の招待で試写を観て投稿す
るものです。

『ブライアン・エプスタイン世界最高のバンドを育てた男』
                    “Midas Man”
イギリス・リヴァプール出身の4人組ロックバンド=ザ・ビ
ートルズのマネージャーで、5人目のビートルズとも呼ばれ
た男性の姿を事実に基づいて描いたドラマ作品。
1934年9月19日にユダヤ系一家の長男としてリヴァプールで
生まれたブライアンは、1950年頃から父親の経営する家具店
で働き始め、その店内でレコードの販売業務を担当。1959年
にドイツで発売された1枚のレコードの注文を受ける。
その時、店にそのレコードはなかったがその演者がリヴァプ
ール出身で、地元のクラブで凱旋出演をすると知ったブライ
アンはその演奏を聞きに行き、一瞬でその姿に魅了される。
そして彼らのマネージメントを買って出る。
こうしてザ・ビートルズと出会ったブライアンは、やがて彼
らを世界一のバンドへと育てて行く。しかしその陰では彼自
身の性癖や様々なストレスからの薬物への依存などが彼の身
体を蝕んで行くことになる。
そんなブライアンの生涯が描かれる。
出演はジェイコブ・フォーチュン=ロイド。他にエド・スペ
リーアス、エディ・イザード、ジェイ・レノ、エディ・マー

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08月10日(日)
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