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On the Production
by 井口健二
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■RUN、銀河英雄伝説(サイゴンC、オーバー・エベレスト、ブルーアワー、盲目のM、MANRIKI、そして、ベル・カント、この星は、夕陽のあと)
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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
※スマートフォンの場合は、画面をしばらく押していると※
※「全て選択」の表示が出ますので、選択してください。※
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『RUN!-3films-』
2008年6月紹介『愛流通センター』などの土屋哲彦監督と、
土屋監督の許で編集などを担当していた畑井雄介監督による
各地の映画祭で受賞の短編を集めた作品。
1本目は「山形国際ムービーフェスティバル2017」で準グラ
ンプリと観客賞をW受賞した「追憶ダンス」。
コンビニのアルバイト店員とコンビニ強盗。2人の関係がコ
メディタッチで描かれる。しかもかなり過激なアクションも
添えられ、全体はこれぞ短編映画、と言う感じに見事に纏め
られた作品になっている。
土屋監督の作品で、出演は2015年5月紹介『お化け屋敷列伝
/戦慄迷宮MAX』に出ていたという篠田諒と、2017年4月紹介
『桃とキジ』に出ていたという木ノ本嶺浩。
他に2017年12月紹介『牙狼 GARO 神ノ牙 KAMINOKIBA』など
の青木玄徳。それに津田寛治らが脇を固めている。
2本目は「しがショートムービーフェス2015」でグランプリ
受賞の「VANISH」。
先に「2本目はSFです」と言われて期待半ばで鑑賞した作
品。年間失踪者数が10万人という現実を踏まえて、その裏で
暗躍する男たちを描く。アイデアは面白いし、表現力も確か
だが、物語はちょっと中途半端かな。聞けば長編映画を目指
すパイロットフィルムとのことで、本編に期待したい。
畑井監督の作品で、出演は2018年4月紹介『名前』に出てい
たという松林慎司と、同作でも共演の津田寛治。
3本目は「杉並ヒーロー映画祭2017」で観客賞とベストヒー
ロー賞をW受賞した「ACTOR」。
売れない役者でアルバイト先でも馬鹿にされ続けている主人
公。しかしようやく貰った仕事で共演女優に励まされ、気分
を良くしていると、それ自体が撮影現場の演出だった。そし
て戻ってきたバイト先に待っていたものは…。
メタフィクションと言う感じかな。アイデアは悪くないが、
その設定自体が消化し切れておらず、結果として「ああそう
ですか」で終ってしまった。
土屋監督の作品で、出演は2005年4月紹介『魁!!クロマティ
高校』など山口雄大監督作品に常連の黒岩司と、同作の主演
で2002年『仮面ライダー龍騎』の須賀貴匡。他に2018年11月
紹介『ふたつの昨日と僕の未来』などの菅野莉央。それに津
田寛治らが脇を固めている。
ベテラン俳優が続けて出ているのはちょっと意外だったが、
他にも重複している出演者はいるようで、それなりのグルー
プの作品と言うことなのだろう。
1本目と3本目の土屋監督は長編作品の実績もある人だが、
2作ともに短編映画としてしっかりと作られたもので、長編
の切れ端のような作品も見掛ける日本の短編映画の中では、
気持ち良く観られる作品だった。
これに対して畑井監督の2本目は、上でも書いたようにパイ
ロットフィルムということで、これは本編を観なければ正当
な評価はできない。早くその日が来ることを楽しみに待ちた
いものだ。
公開は11月2日より、東京は池袋シネマ・ロサ他で全国順次
ロードショウとなる。
『銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱 第三章』
田中芳樹原作によるSF戦記シリーズのアニメ化で、2019年
8月11日及び9月1日にそれぞれ第一章と第二章を題名紹介
した第2シーズンの全12話、各章4話からなる第三章。なお
今回は第2シーズンの全体について記すことにする。
第一章の開幕は熾烈な宇宙戦闘シーン。この戦いで自由惑星
同盟の艦隊司令ヤン・ウェンリーは絶対不利の状況を勝ち抜
いてみせる。それは見事な戦略だったが、この当時の彼には
すでに不敗伝説があったようだ。
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09月22日(日)
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