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On the Production
by 井口健二
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■コードネームU.N.C.L.E.、Re:LIFE〜リライフ〜
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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
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『コードネームU.N.C.L.E.』“The Man from U.N.C.L.E.”
僕らの世代には懐かしい、日本では『ナポレオン・ソロ』の
名称で親しまれた往年の人気テレビシリーズからの映画版。
往年のスパイシリーズの映画版としては、すでに『ミッショ
ン・インポッシブル』の成功があるが、オリジナルの設定を
現代を背景にリメイクしたトム・クルーズ主演作と異なり、
本作は米ソ冷戦のオリジナルの時代背景をそのままに、物語
の発端を描くエピソード0と言えるものだ。
そして本作では、ナチスドイツで原爆の開発に従事していた
科学者が行方不明になり、科学者が完成したとされる原爆の
新たな製造法を巡ってソ連KGBとアメリカCIAが共同作
戦を実施するというもの。その作戦でCIAのナポレオン・
ソロとKGBのイリヤ・クリアキンが出会うのだ。
しかし双方の組織は、製造法の確保に関しては互いに相手を
出し抜こうともしており、虚々実々の作戦にソロとイリヤは
翻弄される。さらにそこには別の組織も介在しようとしてい
た。そんな状況の中で、最初は敵対していたソロとイリヤも
ある種の絆を見出すことになるのだが…。
出演は、2013年7月紹介『マン・オブ・スティール』のヘン
リー・カヴィルと、翌週紹介『ローン・レンジャー』のアー
ミー・ハマー。それに2010年1月紹介『噂のモーガン夫妻』
などのヒュー・グラント。
他にスウェーデン出身で2013年1月紹介『アンナ・カレーニ
ナ』などのアリシア・ヴィキャンデル、同年5月紹介『華麗
なるギャツビー』などのエリザベス・デビッキ、2012年1月
紹介『シャーロック・ホームズ:シャドウ・ゲーム』でモリ
アーティ教授役のジャレッド・ハリスらが脇を固めている。
脚本と監督は、『シャーロック・ホームズ』の2部作などの
ガイ・リッチー。彼は製作とストーリーの原案にも名を連ね
ている。なお脚本と製作は『シャーロック…』2部作と同様
ライオネル・ウィングラムとの共同名義だ。
作品は若き日のナポレオン・ソロとイリヤ・クリアキンとい
う感じだが、実は観始めでは多少の違和感が否めなかった。
それは特に2人の言葉遣いが吹替えではない訳で、矢島正明
と野沢那智の軽妙なやり取りが馴染んでいた耳には違和感に
なったようだ。
しかし途中で「Mr. ウィーバリー」という台詞が聞こえた辺
りから往年のファンとしてはニヤリとさせられ、ここでは顔
は出なかったが、次のシーンでヒュー・グラントが登場した
途端、オオという感じになった。
グラントは表情やしぐさなどを実によく研究していて、正に
レオ・G・キャロルが演じたウィーバリー2課長を少し若く
した雰囲気を醸し出していたのだ。これにはさすがグラント
クラスの俳優は違うという印象を持った。
従ってここから後は思い切り作品を楽しめたという感じがし
たものだ。ただ最後に登場する女性エージェントの名前は…
続編ができたら「エイプリル・ダンサー」に改名してくれる
のかな?
公開は11月14日から、東京は新宿ピカデリー他で全国ロード
ショウとなる。
『Re:LIFE〜リライフ〜』“The Rewrite”
上の作品の演技でさすがと思わせてくれたヒュー・グラント
が主演する、僕ら世代の映像系SFファンにはちょっと胸が
キュンとなるドラマ作品。
グラントが扮するのは、米国東海岸にある田舎町の大学に脚
本コースの講師として着任した男性。15年前にオスカーに輝
いたものの以後は鳴かず飛ばずで、生活に窮して気の進まな
い職に辿り着いたのだ。
しかしやる気のない彼は聴講生の選び方もいい加減で、その
上、講義の初回から1か月の休講を宣言する始末。それは学
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08月30日(日)
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