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On the Production
by 井口健二
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■宇宙戦艦ヤマト2199星巡る方舟、ホビット・決戦のゆくえ、ヴァチカン美術館4K3D天国への入口
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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
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『宇宙戦艦ヤマト2199星巡る方舟』
2012年3月に第1章のみ紹介したアニメシリーズのリメイク
版『宇宙戦艦ヤマト2199』から派生した新作アニメ作品。
リメイク版の経緯については前回紹介しているが、その後の
公開作品については試写が行われなかったので、僕には観る
機会がなかった。ついでに言うとオリジナルのシリーズにつ
いても前回書いたようにほとんど観ていないので、本作の背
景となる展開はほとんど知らないものだ。
そういう目で観ていると、お話の一部はシリーズに基づくの
で理解しづらい部分もあるが、その辺はそれなりに劇中の説
明もあるので何とか背景は理解できているつもりだ。そして
本作ではイスカンダル星から地球への帰還航行中の出来事が
描かれる。
宿敵ガミラス軍とは休戦がなされたようだが、残党の中には
上官を戦闘で失うなどで宇宙戦艦ヤマトを仇敵と考える者も
おり、そんな連中はヤマトに一矢を報いようと考えている。
またそこにはガミラス軍に敵対する別の勢力もいて、そんな
三つ巴の中で話は進む。
目的の品〈コスモリバースシステム〉を受領し銀河への帰還
のため大マゼラン星雲外縁部を航行中のヤマトを、突如謎の
機動部隊が襲う。その部隊はガミラスとも敵対する戦闘民族
のもので、彼らはヤマトが搭載する究極の兵器〈波動砲〉を
狙っていた。
これに対してヤマトはその兵器の使用が許されず、捨て身の
ワープで異空間に迷い込む。さらに操縦を支配されたヤマト
はその空間に浮かぶ惑星に引き寄せられる。そこでヤマトは
艦体の修復を開始、同時に惑星の探索を行うことになるが…
そこには先に到着したガミラスの兵士たちもいた。
この謎の異空間というのが、SFファンなら大体想像の付く
ところで、そんな背景の中でこれもまあSFなら有り勝ちな
物語が展開して行く。それは日本アニメのファン的にはどの
ようは評価になるかは判らないが、SFファンの眼からする
とそれなりに納得もできるし悪くない物語だった。
それにシリーズを観ていないと判りにくい人物関係も、本作
では本来のものと切り離して設定されていたようで、それは
シリーズを知っていればもっと深いのかもしれないが、これ
だけ観ていてもさほど違和感もなく了解できるものになって
いた。
ただ、本当ならここから発展して新たなシリーズが始まるの
かという期待も持っていたが、地球への帰投中のエピソード
ではそれを始める訳にもいかないもので、その辺は仕方ない
のかな。出来ることならこの先で〈宇宙戦艦ヤマト〉という
設定を生かした新シリーズの展開も期待したいものだ。
公開は昨日12月6日から、全国ロードショウになっている。

『ホビット・決戦のゆくえ』
     “The Hobbit: The Battle of the Five Armies”
2013年12月紹介『ホビット・竜に奪われた王国』の続きで、
ピーター・ジャクスン監督による3部作の最終編。
物語は完全に前作の続きで、映画は炎をまき散らすスマウグ
が湖に浮かぶ島を襲っているシーンから開幕する。そしてそ
の戦いを生き延びた島民は対岸の山の砦へと向かうのだが、
そこで彼らは、竜の財宝を巡るドワーフ、エルフ、オークら
の戦いに巻き込まれることになる。
本作の上映時間は2時間24分、これはジャクスンが制作した
「中つ国」の物語6作の中では最も短いものだが、その中で
本作では実に45分の戦闘シーンが描かれているのだそうだ。
実際に映画は巻頭のスマウグとの闘いに始まり、後半では竜
の財宝を巡る戦いが執拗に描かれる。
つまりこれが現在の映画ファンに最も好まれる展開と監督ら
が判断した物語と言うことなのだろうが、2004年の米アカデ

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12月07日(日)
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