ID:47635
On the Production
by 井口健二
[459988hit]
■マン・オブ・S、レッド・ドーン、ワールド・ウォーZ、パシフィック・リム、陸軍登戸研究所、標的の村、リトルファイター、飛べ!ダコタ
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※
※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※
※方は左クリックドラッグで反転してください。 ※
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
『マン・オブ・スティール』“Man of Steel”
『バットマン』を『ダークナイト』としたのと同じく、すで
に映画化のあるDCコミックスのスーパーヒーローを別名で
リブートするシリーズの第2弾。今回は『スーパーマン』が
「鋼鉄の男」の別名の下に蘇った。
その物語は、スーパーマンの故郷クリプトン星の滅亡の様子
と、その寸前に地球でスーパーマンとなるクリプトン星人の
幼児カル・エルが送り出されるところから始まる。
実はこの話は以前のシリーズの冒頭でも述べられていたが、
今回は出発に当ってこの子の持つ能力が、到着した星の住人
に直ちには受け入れられないという運命が示され、スーパー
マンが人類に受け入れられるまでの物語が描かれる。
そこには女性記者ロイス・レーンも登場し、彼女とクラーク
・ケントの関りも描かれる。それは従来の「彼はクラーク・
ケントと名乗って正体を隠し…」とは少し違う設定だが、ス
ーパーマン・コミックスにはいろいろな設定が並行して存在
するのだそうで、これもありのもののようだ。
ということで本作では、幼少期からのスーパーマンが自らの
能力を封じて地球人と暮らして行くために苦闘する姿が描か
れている。もちろんその中でも、時には仲間を救うために能
力を発揮してしまい、それによって徐々にその正体が露見さ
れて行く物語だ。
そしてスーパーマンの存在を認めさせる強大な敵が現れる。
出演は2011年11月紹介『インモータルズ』などのヘンリー・
カヴィル、昨年9月紹介『人生の特等席』などのエイミー・
アダムス。
さらにケヴィン・コスナー、ダイアン・レイン、ローレンス
・フィッシュバーン、ラッセル・クロウ、昨年2月紹介『テ
イク・シェルター』などのマイクル・シャノンらが共演して
いる。
製作は『ダークナイト』の監督のクリストファー・ノーラン
が務め、同じく『ダークナイト』を手掛けたデイヴィッド・
S・ゴイヤーの脚本から、『300』のザック・スナイダー
が監督した。
『レッド・ドーン』“Red Dawn”
1984年に映画化された『若き勇者たち』のリメイク。オリジ
ナルは、後に1995年『ウォーターワールド』などを監督する
ケヴィン・レイノルズの原案・脚本と、1982年『コナン・ザ
・グレート』などのジョン・ミリアスの共同脚本・監督によ
る作品だ。
オリジナルは、ソ連正規軍を中心とする共産国家の連合軍が
アメリカに攻め入ってくるというもの。しかし21世紀の今日
では、さすがにソ連正規軍というのは無理で、代わりに別の
現共産国が攻めてくる設定だ。
そしてその際、偶然難を逃れた若者たちが山に隠って侵攻軍
への反撃を試みるのだが…。これがオリジナルでは単純なゲ
リラ戦だったのが、本作ではかなり本格的な戦闘を展開させ
る。子供でも戦争ができる、この辺が近代兵器の威力なのか
とも感じさせられた。
ただしこの作品、実は撮影は侵攻軍が別の国の設定で行われ
たが、撮影後に諸般の事情から攻めてくる国が変更されたと
のこと。つまり映像に写っている国家を象徴するシーンは全
て撮影後に修正されたものだそうだ。登場人物はいずれにし
ても東洋系なので西洋人からは区別できないだろうが…
セリフは吹き替えで変更できるにしても、占領された街に掲
げられた垂れ幕、張り紙などのスローガンの文字は全て後か
ら修正されているようだ。今のCGIの技術ではそんなこと
も可能になる、そんな技術成果も確認できる作品だ。
出演は、昨年6月紹介『アベンジャーズ』などのクリス・ヘ
ムスワース、7月紹介『ハンガーゲーム』のジョッシュ・ハ
ッチャースン、今年4月紹介『G.I.ジョー2』のエイドリ
[5]続きを読む
07月10日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る