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On the Production
by 井口健二
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■グラン・ブルー、トイ・ストーリー3、アイ・コンタクト、シルビアのいる街で、セックス・アンド・ザ・シティ2+製作ニュース
採用した3D撮影システムと、手持ちカメラでの撮影が特徴
とされるグリーングラス監督とがどのようにマッチングする
かにも興味が湧いていたのだが、結局のところは監督が契約
書にサインするまでにも至らなかったようだ。しかし2007年
『AVPR』などのシェーン・サレルノが執筆した脚本は、
すでに他の有力監督の許にも送られているとのことで、監督
が決定されるのもそう遠くはなさそうだ。
一方、グリーングラス監督はすでにワーナーが進めている
“Treasure Island”(宝島)をスタイリッシュに再映画化
するという計画に全エネルギーを傾注しているとのことで、
『シャーロック・ホームズ』のライオネル・ウィグラムが製
作を手掛けるこの冒険作品が、3Dではないようだが監督の
次回作になりそうだ。
* *
後半は、新しい話題いくつか纏めて紹介しよう。
まずはディズニーとジェリー・ブラッカイマーの計画で、
“Lightspeed”と題されたSFテーマの脚本を350万ドルの
契約金で獲得したとの発表が報じられた。
この脚本は、2006年12月紹介『デジャ・ヴ』を手掛けた脚
本家チームのテリー・ロッジオとビル・マーシリィが新たに
執筆したもので、物語は惑星間スピードレースに挑む若き宇
宙パイロットを主人公にしたものとのこと。そして彼は、戦
争の気配が漂う銀河系を抜ける旅を余儀なくされるという展
開になるようだ。
まさにバリバリのSFという感じの物語だが、ブラッカイ
マーはこの作品を3Dの実写で映像化したいとしており、夏
向けの大作として進める計画になりそうだ。
お次はレジェンダリー・ピクチャーズの計画で、エレクト
ロニック・アーツが開発しているヴィデオゲーム・シリーズ
“Mass Effect”の映画化権を獲得し、ワーナーとの共同で
映画化を進めると発表した。
物語は、2183年の未来世界を背景に、5万年ごとに銀河を
襲って文明を根絶やしにするとされるエイリアンの侵略を阻
止するミッションに従事するチームを描いたものとのこと。
ウェブでプロモーションを観るとアクションゲームのように
も観えるが、背景の物語はそれなりにあるようだ。
そして今回は、この映画化に向けた脚色に『アイ・アム・
レジェンド』を手掛けたマーク・プロトセヴィッチが契約し
たことも発表されている。プロトセヴィッチならしっかりし
た世界観も期待できるし、かなり本格的な未来物にもなりそ
うで楽しみだ。
そしてもう1本もレジェンダリーの計画で、『タイタンの
戦い』を手掛けたトラヴィス・ビーチャムによる“Pacific
Rim”というSFプロジェクトを進めることが発表された。
物語は、強力な異星人の侵略を打ち破るために団結する地
球の住民たちの姿を描くとのことで、上の作品と似てなくも
ないが、自ずと違う話にはなりそうだ。
なお、この作品もワーナーとの共同製作だが、両社ではこ
の他に、“Godzilla”やサム・ライミ監督による“World of
Warcraft”といった作品も進められている。
05月30日(日)
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