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On the Production
by 井口健二
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■レッド・ツェッペリン:ビカミング、富士山と、コーヒーと、しあわせの数式
学園生活を謳歌し始める。一方、そんな祖母の横で主人公は
将来の道を決めかねていた。その祖母を市毛が演じる。
共演は酒井美紀、八木莉可子、市川笑三郎、福田歩汰、藤田
玲、星田英利。それに長塚京三らが脇を固めている。
脚本は2017年7月2日付題名紹介実写版『心が叫びたがって
るんだ』を手掛けたまなべゆきこ。その紹介でアニメ版の違
和感が解消されたと書いた脚本家は函館港イルミナシオン映
画祭シナリオ部門の入選者だそうだ。
監督は2008年10月紹介『青い鳥』や2017年6月紹介『二度め
の夏、二度と会えない君』などの中西健二が担当。比較的理
詰めで、教育問題も扱ったことのある監督には好適の題材だ
ったようだ。
ただまあ全体としては少し平板だったかな。祖母と母親と主
人公の関係などはもっといろいろな問題を描き込めたかもし
れないが、上映時間との兼ね合いなのか描き方が少し淡泊な
感じもした。
それに題名にもある数式は脳トレの影響で興味を持ったが、
その解にはもう一、二段階の捻りが欲しかった感じもする。
特に主人公だけで解けてしまうのも物足りないかな。そんな
注文をつけたくなる作品でもあった。
とは言え生涯教育などの教育理念はしっかりと描かれた作品
ではあった。
公開は10月24日より、東京地区は新宿ピカデリー他にて全国
ロードショウとなる。
なおこの紹介文は、配給会社GAGAの招待で試写を観て投稿す
るものです。
07月20日(日)
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