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On the Production
by 井口健二
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■HOW TO HAVE SEX、デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション後章、フォールガイ
なお声優では、前作からの幾田りらとあのに加えて新たに竹
中直人が登場しているが、その他のスタッフ・キャストの顔
ぶれは「前章」と同様なので、3月10日付の記事を参照して
ください。
とは言うものの、本作は単一の作品としてはどうなのかな。
それは原作の読者には了解済みかもしれない展開が、本作の
単体ではかなり端折られている感じで、全体の物語が把握し
にくい感じがした。
でもまあ最近の日本のアニメにはこんな作品も多いようだか
らこれでいいのかな。ただ僕自身がSF映画ファンとしての
個人的な感想では異星人の侵略の事情とか、彼らの来歴みた
いなものはもっと詳しく描いて欲しかったかな。
その辺りで描かれる個々のエピソードにはかなり深いものも
あったような気もしたし、SF映画ファン的にはそんなもの
をじっくり観たかったものだ。前章・後章がそれぞれ2時間
ずつの作品だが、もっと長くても良い気がした。
前回も書いたけど、作品の世界観には圧倒される作品で、日
本アニメの実力を目の当たりにする感じの作品だった。
「後章」の公開は5月24日より、全国ロードショウとなる。
なおこの紹介文は、配給会社ギャガの招待で試写を観て投稿
するものです。

『フォールガイ』“The Fall Guy”
アメリカでは1981年から86年まで5シーズン放送された人気
TVシリーズを、2017年10月紹介『ブレードランナー2049』
などのライアン・ゴズリングが主演と製作総指揮も兼ねて映
画化した作品。
主人公は映画の撮影で危険なシーンのアクションを俳優に替
わって演じるスタントマン。しかしとある撮影で落下のスタ
ントに失敗。骨折と共に彼のプライドも砕けてしまう。その
ため彼はスタントマンの仕事から身を引くことを決意、気鋭
の女性カメラマンで共に夢を語り合ってきた恋人の前からも
姿を消してしまう。
それから18か月後、身体の傷は癒えたものの心の傷は治らな
いままレストランの駐車係として働いていた彼は、店に来た
俳優に見つかってしまう。それでも映画界への復帰は固辞す
る主人公だったが…。数日後、以前に付き合いのあったプロ
デューサーから1本の電話が架かる。
それは彼の元カノが監督デビューを果たすSF映画の撮影で
どうしても彼のスタントが必要だから、オーストラリアの撮
影地まで来てくれというものだった。この要請には否応なく
承知した主人公は、シドニーのオペラハウス前の撮影現場で
元カノとの再会を果たすが、その陰では映画界を揺るがす陰
謀が進められていた。
共演は、2018年8月12日付題名紹介『クワイエット・プレイ
ス』などのエミリー・ブラント。2019年6月紹介『アス』な
どのウィンストン・デューク。2010年10月紹介『キック★ア
ス』などのアーロン・テイラー=ジョンスン。
他にハナ・ワディンガム、テリーサ・パーマー、ステファニ
ー・スーらが脇を固めている。
監督は2023年6月紹介作など『ジョン・ウィック』シリーズ
では製作総指揮を務め、2017年8月27日付題名紹介『アトミ
ック・ブロンド』で監督にも進出したデヴィッド・リーチ。
元々がスタントマン出身の人だそうで、本作にはぴったりの
人材のようだ。
オリジナルのTVシリーズは、日本では『俺たち賞金稼ぎ!!
フォール・ガイ』のタイトルでシーズン1、2までしか放送
されなかったようだが、これは日本で評価されなかったとい
うよりは、全体的に海外TVシリーズが下火になってきた時
期に重なるものだ。
ただしTVシリーズは邦題にある通り「賞金稼ぎ」だったも
のが、映画版では主人公自身が関る事件になっており、この
辺の改変がファンにどう映るかは気になるところ。でもまあ
そんなファンへの飛び切りのサプライズも用意されている。
公開は8月16日より、全国ロードショウとなる。
なおこの紹介文は、配給会社東宝東和の招待で試写を観て投
稿するものです。#映画フォールガイ

05月19日(日)
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