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On the Production
by 井口健二
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■革命する大地、東京カウボーイ、劇場版おいしい給食 Road to イカメシ
こうして和牛飼育の名人をリクルートしてその地に乗り込ん
だ主人公だったが、さっそくアクシデントに見舞われ、さら
に牧場で働くカウボーイたちの反感も買ってしまう。しかし
その牧場にはある秘密があった。
共演は本作の脚本にも名を連ねるアメリカ在住の藤谷文子。
主にインディペンデンス映画で活躍するラテン系のゴヤ・ロ
ブレス。2009年8月紹介『脳内ニューヨーク』などのロビン
・ワイガート。それに國村隼らが脇を固めている。
監督と原案はUCLAで映画監督の修士号を取得し、一時期
日本に滞在して山田洋次監督の『寅次郎心の旅路』で撮影現
場に参加したこともあるというマーク・マリオット。普段は
ドキュメンタリーを手掛ける監督の初の長編劇映画だ。
それにプロデューサーと原案で、ウォルト・ディズニー・ス
タジオ所属で実写作品の製作総指揮などに名を連ねるブリガ
ム・テイラー。本作は彼にとって初のインディペンデンス映
画と位置付けられている。
そして脚本は、 Netflix作品『忍びの家 House of Ninjas』
の脚本・監督などを務めたデイヴ・ボイルが藤谷と共に手掛
けている。因に藤谷にも短編映画の脚本・監督などで実績が
あるものだ。
台詞には日本語と英語、それにスペイン語が入り混じって、
かなりの文化の輻輳が表現されている作品。そんな中である
シーンのスペイン語の長台詞が字幕なしで提示される。それ
が何とも心に突き刺さって、これは見事だった。
その他にもテキーラの現地風の飲み方や謎の穀物など、いろ
いろ知らなかった文化にも触れられる作品だ。
公開は6月7日より、東京地区はYEBISU GARDEN CINEMA、ヒ
ューマントラストシネマ有楽町他にて全国順次ロードショウ
となる。
なおこの紹介文は、配給会社マジックアワーの招待で試写を
観て投稿するものです。
『劇場版おいしい給食 Road to イカメシ』
過去には2019年12月29日付題名紹介『劇場版 おいしい給食
Final Battle』と、2022年4月紹介『劇場版おいしい給食🌸
卒業🌸』を掲載してきたシリーズのseason3の完結編。
season1、2は共に北関東と思しき田園地帯に建つ中学校が
舞台だったが、season3の舞台は北海道函館市。その港町に
建つ中学校で物語は繰り広げられる。その経緯はseason2及
びその劇行版で描かれているが、特に問題はない。
ただし、甘利田先生にとって本来はその転勤の目的であった
はずのイカメシは、何故か給食に出ていなかったようだ。そ
んな訳で今回の劇場版はそのイカメシに辿り着くまでが描か
れる。そしてもちろんその食べ方もだ。
その一方で、劇場版には必ず絡んでくる校外の動きは、今回
は選挙出馬の政治家が給食の在り方に絡んでくるところから
問題が発生する。それを甘利田先生が論破するところが見ど
ころになるものだ。
その他にも甘利田先生脚本・演出によるクラス演劇なども挿
入され、いろいろ盛り沢山の作品に仕上がっていた。
出演はseason1から連続出演の市原隼人、いとうまい子に加
えて大原優乃、田澤泰粋、栄信、六平直政、高畑淳子、小堺
一機らのシリーズのレギュラー陣。それに劇場版では石黒賢
が新登場している。
企画・脚本の永森裕二、監督の綾部真弥も3シリーズ通して
登板の作品だ。
ただ、前2作の劇場版ではいずれも甘利田先生の任地が替わ
ることがテーマになっていたが、今回はそのような問題には
発展していない。それは次のseason4も函館が舞台というこ
となのかな。
話の途中では沖縄の食材の話なども出ていたが、そちらに行
くという話はないのかな。そんなことが少し気になった。い
ずれにしても人気シリーズのようで、今後も続くことは期待
したい。
それにしても教室の窓の外には雪が舞っているシーンも多く
あり、さすが北海道という感じの作品でもあった。
公開は5月24日より、東京地区は新宿ピカデリー他にて全国
ロードショウとなる。
なおこの紹介文は、配給会社AMGエンタテインメントの招
待で試写を観て投稿するものです。
03月24日(日)
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