ID:47402
ATFの戦争映画観戦記
by ATF
[455587hit]

■【File109】祝10万ヒット達成・・・Shall We タンク!再び【第二弾】
我がATFの戦争映画観戦記開設以来約三年半・・・ここ最近の更新遅延にも関わらず、何とか10万ヒットを達成する事が出来ました。これも偏に観戦武官諸士の日頃のご支援の賜物と観戦武官長は目頭を熱くしております!過去多くのHPが消えて行く中、また昨今のブログブームの中にあって、持続性の無い観戦武官長ATFが、この戦争映画観戦記を続けてこられたのも、ネット上で知り合う事の出来た多くの観戦武官・・・戦友の皆さんのお陰です。最近は戦争映画のDVDも数多く発売される様になり、大抵の名作・大作と言われる戦争映画は手軽に観戦出来る様になりました。しかし依然としてDVD化されそうもない作品も数多く、これらの作品の素晴らしさを、多くの戦争映画を愛する戦友たちに知ってもらう為にも、この戦争映画観戦記を今後も続けて行きたいと思っております。観戦武官の皆さん、今後とも更なるご支援の程、よろしくお願いします。それでは今回も早速行ってみましょう・・・日本映画史上に燦然と輝く名作『馬鹿が戦車でやって来る』・・・その出演者の中にあって、ハナ肇演じる主人公サブロウすら、その存在を喰われてしまった名脇役、その名は戦車八十七号▼・・Shall We タンク!・・・【開演ブザー】さて今回もいつもの様に携帯電話の電源はお切り下さい・・・【10万ヒットしても相変らず、この書き込みに資料的価値はありません】

【馬鹿戦車、再び】
さて今回は、一昨年9月末にUPした『Shall We タンク!』で紹介した『馬鹿が戦車でやって来る(山田洋次監督作品/1964)』に登場する、我らが愛すべき【愛國87号】について、当時掲載字数等の関係で公開出来なかった文章や、その後の調査で判明した事実等を公開させていただく。
まず大月書店刊国民文庫No.840『映画をつくる(山田洋次/著 1978年11月17日初版)』によれば、この映画のプロットは、團伊玖磨氏が口ずさんだ「ある男が、終戦後、戦車隊を除隊したときにタンクを一台盗んで帰り、それを裏の納屋にかくしておいた。ところが村の人たちにたいしてものすごく腹の立つことがおきて、ある日ついにそのタンクに乗ってあばれだす」と言う、ただそれだけの話だったらしい。またあの印象的なラストシーンは、山田洋次監督が以前偶然読んだ童話(タイトル不明)の「田舎の子どもがサーカスの象が見たくて、お金を一生懸命ためて、ようやく町に行ったら、もうサーカスは終わっていてテント小屋もなくなってしまっていて、象の足跡だけが残っていた。その象の足跡をずっと追っていったら、それが海岸の波うちぎわで消えていて、白い汽船が遠くに浮かんでいた」と言った物語がモチーフになっており、この演出技法は、後の寅さんシリーズの中で失恋した寅さんが、映画のラストで突然フラッといなくなり、また旅に出て行くと言う演出に受け継がれているそうだ。

[5]続きを読む

05月10日(火)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る