ID:47402
ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File104】マカロニ戦線異状アリ・・・珍説イタリア戦争映画史《傾向と対策@》
いやまぁなんと2ヶ月ぶりであります・・・観戦武官の皆さまには、こんな遅延更新のHPを見限りもせずにご贔屓いただき、観戦武官長は涙、涙の大感謝であります。さて『炎の戦線エル・アラメイン』を観戦した感動の勢いでおっ始めた、この「珍説イタリア戦争映画史」ではありますが、前々回は「炎の戦線・・・」のネタばれ荒筋・・・そして前回は第二次大戦後半におけるイタリア史概略・・・でお茶を濁し・・・その間に資料を、と言う安直な陽動作戦であったのですが、この作戦は見事に失敗・・・結局資料・・・というか、イタリア製戦争映画のリスト用の作品ピックアップだけで、なんと2ケ月もの時間を費やした・・・というのが、遅延更新の真相であります。まぁ言い訳はこれぐらいにして(大汗)さっそくご覧いただきましょう。相変らず掟破りな字数稼ぎの観戦記part@。それでは【開演ブザー】相変らずですが、携帯電話の電源はお切り下さい・・・【尚、今回のリスト作成においては戦争映画サイトCROSS OF IRONの戦争映画データベースを始めとした各種映画関連サイト、そしてK.K.ワールドフォトプレス刊「WARMOVIES戦争映画大カタログ(白本)」「戦争映画WARMOVIES(赤本)」更に大洋図書刊「新映画宝庫Vol.2ミリタリーヒーローズ」他の文献掲載戦争映画リストを参考とし、各種映画検索サイトにてチェックを入れて作成しておりますが・・・今回に関しても、いつもの如く資料的価値は全く≠りません】

【イタリア戦争映画史part@1940年代〜1960年代】
イタリアは数多くの名作映画を生み出しています。そしてイタリア製の戦争映画と言えば、巨匠ロッセリーニによる「戦火のかなた」「無防備都市」に代表されるネオ・リアリズモ系作品、そしてマカロニ・ウエスタン人気から派生したと言われている(?)マカロニ・コンバット系作品そしてナチス強制収容所を舞台としたエログロ満載の女囚系作品、「M*A*S*H」のヒットから生まれた軍隊風刺コメディー系作品、ハリウッド製ナム戦作品人気から生まれたマカロニ・アクション系作品(ナム戦・捕虜救出モノ)など、戦争映画の分野でも幅広いジャンルの作品が生み出されています。しかし、それら個別のジャンルに関してはファンも多く(例えばマカロニファン)HPのコンテンツ等作られている方々もいるのですが、全てを総合的に論じたサイトや資料文献は残念ながら発見出来ませんでした。どのような経緯を経て『炎の戦線エル・アラメイン』が生み出されたのか・・・それを調べ様にも、イタリア製の戦争映画だけ抜き出した資料が無い・・・そこで無いのなら作ってやるぜ作品リスト・・・(確か以前にも同様の事を書いた様な・・・)と勢いだけで出来上がったのが、以下の作品リストです。1940年代のファシスト政権下から近年に至るまで、イタリアの製作資本が参加して製作された第一次大戦以降の戦争を舞台または舞台背景とした作品を選定しました。記載事項は■邦題■原題■共同製作国■製作年度■公開年度(日本公開年度/日本未公開作品は製作国公開年度)■監督(脚本)■音楽担当■出演者、の順となっています。それでは何はともかく、早速ご覧下さい。

■1940年代■

白い船(LA NAVE BIANCA/1941製作・公開)
監督・脚本ロベルト・ロッセリーニ

ギリシャからの帰還(UN PILOTA RITORNA/1941公開)
監督・脚本ロベルト・ロッセリーニ/音楽レンツォ・ロッセリーニ
出演マッシモ・ジロッティ、ミケラ・ベルモンテ、ピエロ・ルリ、ガエタノ・マシエール

戦火のかなた(Paisan/1946製作/1949公開)
監督・脚本ロベルト・ロッセリーニ/音楽レンツォ・ロッセリーニ
出演マリア・ミキ、アルベルト・ハインス、ハリエット・ホワイト、レンツォ・アヴァンツォ

平和に生きる(Vivere in Pace/1947製作/1949公開)
監督・脚本ルイジ・ザンパ/音楽ニーノ・ロータ
出演アルド・ファブリッチイ、ガイ・ムーア、ミレラ・モンティ、ジョン・キッツミラー、アヴェ・ニンキ

■1950年代■

無防備都市(Roma,Citta Aperta/1945製作/1950公開)
監督ロベルト・ロッセリーニ/音楽レンツォ・ロッセリーニ
出演アルド・ファブリッチイ、マルセル・パリエロ、アンナ・マニャーニ、マリア・ミキ


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03月28日(日)
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