ID:47402
ATFの戦争映画観戦記
by ATF
[455585hit]

■【File056】外伝Cこうして悲劇は語り継がれる・・・特攻花<j十六夜参りの物語
武田鉄矢氏の「二十六夜まいり」原作絵本やドラマの「二十六夜参り」には、そんな悪意に満ちた改ざんの意図はなく、あくまでも戦争≠フ悲劇をより伝え易くする為、或いは記憶されやすくする為のキーアイテムとして特攻花≠取り上げたのだと思います。・・・まあ「ホタル」や「ピアノ」と同じことですね。前回の書き込みで「特攻隊員たちの考えや行為は到底理解は出来ないかも知れない・・・しかし特攻隊員たちの事を忘れてはいけない」と書きました。それからすれば特攻花≠ニいうキーアイテムにより、人々が特攻≠ニいう事実を覚えている事は評価すべきことなんでしょうが・・・「靖国神社の桜の木の下≠ナ待ってるぞ・・・」と言って出撃していった特攻隊員たちは、彼等の魂が「黄色い花」に宿ってると言われて、草葉の陰で一体どう思っているのでしょうね・・・。出撃隊員数、知覧1028名、鹿屋908名、その他基地からも多数・・・。

この二十六夜参り≠観ながら私ATFの涙腺が緩みっぱなしだったのは本当に事実なんです・・・いいドラマやん・・・グスッ・・・¥繼Lの書き込みで特攻花≠フ言い伝えや二十六夜参り≠ェ架空の物であると言い切っていますが、これはATFがネットで検索して知り得た事柄から判断しているだけであって、実際に鹿児島に言って取材したり、他に文献を調査したり、ましてや生き残りの特攻隊員に取材したり、といった事を基にしている訳ではありません。従がって反論される事実があったら大歓迎です。私ATF個人はむしろこの特攻花≠竍二十六夜参り≠ェ事実だったら・・・と思っているほどなんですから・・・汗。でも今回のネット探索ではいろいろ考えさせられました。その最大のものは、多くの公式サイトや個人HPで、結構軍事・戦争に関する事柄がいい加減に書かれている事・・・「ゼロ戦の基地・知覧」とか「陸軍神風攻撃隊」とか「特攻花は知覧特攻基地には無く、鹿屋空軍基地の周辺に・・・」とか「沖縄戦ではじめて行われた特攻攻撃≠ヘ・・・」とか、読んでて悲しくなってきました。所詮日本人の一般大衆の戦争に対する知識なんてこんなものなのでしょうか・・・悲
COIの掲示板で、ある教師の方が授業に使用される戦争映画≠尋ねられ、私を含め多くの常連さんたちがおすすめ作品≠上げ、結局「メンフィス・ベル」が選ばれたみたいです。作品自体は戦争映画としては良い作品ですし、私個人も好きな映画ですが、実際のB17メンフィス・ベル″の最終ミッション・フライトでは、映画で描かれたような瀕死の機体で命からがら帰還したような事実はありません。これはこの最終ミッション・フライトにW・ワイラー監督が実際に同乗し、記録フィルムが残されている事からも明らかです。メンフィス・ベル≠フ真のドラマは、毎回独空軍の激しい迎撃や高射砲の射撃によって多数の損害をだした独本国の爆撃任務に25回も参加して生き残ったという事実だと思います。そして任務を解かれた乗員が、帰国後戦時国債のキャンペーンで全米を引っ張りまわされ、米国の戦争継続に大きく貢献した事、そして機長だったロバート・モーガン大尉(後に少佐)はB29による東京初空襲時の指揮官機のパイロットでもあったという事実・・・これらも一緒に生徒さんたちに教えてほしいものです・・・無理か【続く】

09月14日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る