ID:47402
ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File109】祝10万ヒット達成・・・Shall We タンク!再び【第二弾】
馬鹿戦車之勇姿I・・・車体斜め後やや上方よりの馬鹿戦車の勇姿だ・・・消音器と超壕尾体がはっきり解る素晴らしい図・・・実際の日本軍戦車もそうだが、この消音器は殆んど役立たず状態である・・・超壕尾体は、日本軍戦車隊創世期に輸入したフランス製のルノーFT軽戦車や、八九式中戦車に見られる塹壕や土手を乗り越える為の補助装置であるが、余り実用性が無かったのか、八九式中戦車以降の車両では廃止されている・・・馬鹿戦車比較図D・・・実際大陸の戦線で使用されている八九式中戦車の超壕尾体も、本来の用途よりも、ただの荷物置き場と化している写真が良く見られる・・・馬鹿戦車の車体前方の泥受板上に村人役の俳優が乗っているが、以外に細かい部分も頑丈に作られているのが解る・・・因みに土浦の陸自武器学校に展示されている八九式中戦車や三式中戦車等の泥受板は、長年の風雨によって腐食が進んでおり、とても乗れる様な状態ではなかった・・・オイオイ良い子は乗ってはいけません!
馬鹿戦車之勇姿J・・・車体斜め後下方よりの馬鹿戦車の勇姿・・・起動輪(実は雪上車の誘導輪)や上部転輪の形状が鮮明に写っている・・・ただ手前のハチマキの親爺さんの所為で、誘導輪が見えないのが非常に残念。
馬鹿戦車之勇姿K・・・馬鹿戦車によって散々な目に逢った村人達が、郵便屋の発案で対戦車壕(早い話が落とし穴)を掘り、そこに馬鹿戦車を誘い込もうとしたのだが、その策略をサブロウが見破り、怒り心頭に達して田んぼの中で村人たちを追い掛け回すシーンである・・・このアングルから見た馬鹿戦車カッコ良い・・・実はこのアングルは、前回の観戦記で紹介した九四式軽装甲車の車体前部の形状に良く似ている・・・馬鹿戦車比較図E・・・じゃないか、なんて思えたりするのだ!
馬鹿戦車之勇姿L・・・馬鹿戦車の車体前部のアップシーンである・・・自棄にデカイ前照燈と星のマークが目立つ。これって九七式軽装甲車の写真・・・馬鹿戦車比較図F・・・に写った前照燈及び日本陸軍の星形章そのものである。この拘りが堪らんなぁ・・・
引き続き・・・馬鹿戦車之勇姿M・・・馬鹿戦車の車体前部のアップシーンである・・・意外と前面の被弾径始は良さそう・・・なんて事はないか・・・砲身は見るからに肉厚が薄そうである。前述の様に向かって右側が操縦席だと思われるが、展視孔らしき部分が丸いのは何故だろう?まさかモーターで隙間の開いた装甲板を回転させて外を見る回転式展望窓を取り付けるつもりだったのだろうか・・・なんて事なくて、ただ視認性をアップしているだけだろう・・・向かって左側はやはり前方機銃座かなぁ〜??ちょっと待てよ・・・馬鹿戦車比較図G・・・これってアメリカの軍事博物館に展示されている九五式軽戦車の武装を取り外したところにも何となく似てるじゃん・・・。
馬鹿戦車之勇姿N・・・驀進して来た馬鹿戦車に驚き、慌てて物陰に隠れたヒロインのり子さぁの図である・・・しかし、この病弱のヒロイン(このヒロイン像も後の寅さんシリーズのヒロイン像に受け継がれている)が、後に日本の裏社会を牛耳る大姉御になろうとは、流石のサブロウも想像すら出来なかったに違いない・・・大汗
さて最後の馬鹿戦車之勇姿Oは、地主の仁右衛門様の屋敷に突入した馬鹿戦車である・・・突入した衝撃で、車体上に降り積もった埃を両手で叩くサブロウのシーンだが、この叩く音で、如何に鉄板(重ねて言うが装甲板ではない!)が薄いかが実感出来るシーンでもある。アッ操縦席の上に取り付けられたハッチって横開きなんだ!
最後に日活製作の『戦争と人間』第二部ラストシーンに登場する日本軍戦車を見ていただこう・・・馬鹿戦車比較図H・・・こりゃ間違いなく馬鹿戦車でありますな・・・前照燈前の日本陸軍の星形章が無くなり、代わりに車体前面に日の丸が描かれております。おっと砲塔上の鉢巻式無線アンテナも無くなってるじゃん。あれッ向かって左側の泥受板の上に取り付けられた物体って一体何だろう?実際は馬鹿戦車比較図Iな風に、エンディングのスタッフロールのテロップが重なってしまってはっきり見えないんですが・・・宣伝用の白黒スチール写真のお陰で明瞭にその姿を見る事が出来ます・・・にしても、この九五式軽戦車もどきって一体何?


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05月10日(火)
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