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ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File109】祝10万ヒット達成・・・Shall We タンク!再び【第二弾】
さて次に馬鹿戦車之勇姿Aだ・・・馬鹿戦車の側面に書かれた献納兵器を表わす愛國87≠フ文字・・・旧字体の國≠フ字が泣かせるぜッ!・・・この番号が表す馬鹿戦車比較図A・・・献納兵器は、大陸での戦火が拡大しつつあった1932年1月10日に、高まる軍国主義の下、軍備予算の負担軽減を目的とした直接戦争協力・国防献金運動が発案され、それによって陸軍機が建造された事から全国的な運動に広まって行ったもので、陸軍では『愛國』海軍では『報國』の文字が使用され、機体や車体に番号と共に表示され、献納団体(者)名も書き込まれた。代表的な献納兵器は航空機や装甲車両だが、高射砲や自動貨車、自動二輪車、無線機まで種類は多岐に渡った。献納兵器製作の為の募金は、全国の自治体や企業、学校等の公共・民間の各団体(京都祇園の舞妓さんたちも戦闘機を献納している)から個人に至るまで広範囲に行われ、当時その献納・命名式は盛大な一大軍事イベントとして、航空機の場合は演技飛行、車両の場合はデモンストレーション行進等が行われた様である。
お次は馬鹿戦車之勇姿B・・・家と田畑の権利を村会議員の市之新さぁに騙し取られた事を怒ったサブロウが、馬鹿戦車で市之新さぁの屋敷へ体当たりを噛ます図である・・・こうやって見ると、馬鹿戦車の主砲は意外と長砲身なのが解る。劇中では主砲を発砲するシーンは無く残念だが、やはりそこまでやってしまうと死傷者続出になりそうだから、やっぱ無理だろうなぁ〜。
馬鹿戦車之勇姿C・・・登場人物と馬鹿戦車の車体の大きさが比較出来るシーンである・・・車体の迷彩塗装が明瞭に解る。こりゃ南方仕様だろうか・・・プラモデルの日本軍戦車の箱絵で良く描かれている様な迷彩色&デザインである・・・
馬鹿戦車之勇姿D・・・村唯一のメインストリートを、砂煙りを巻き上げ驀進する馬鹿戦車の正面図だ。この位置から見た馬鹿戦車は結構恰好良いと思うのは私だけだろうか・・・?
馬鹿戦車之勇姿E・・・同じく正面から見た図・・・車体前面に矢鱈と取り付けられた点検用ハッチ?の配置が良く解る図だ・・・無骨な鋲留リベットも堪らなく素晴らしい・・・!
そして馬鹿戦車之勇姿F・・・メインストリートを驀進する馬鹿戦車の上空からの俯瞰図・・・上空と言ってもサブロウの弟ヘイロクが登った火の見櫓からの眺めである・・・実際に動く画面で観ると、この馬鹿戦車は意外と高速・・・と言っても20km〜30kmくらいだが・・・で突っ走る。通常の状態でも車体前部がやや浮き上がり気味なのだが、高速で突っ走ると余計に車体前方が浮き上がって見えるのだ・・・でも、この角度からのシルエットは余り恰好良くなく、至って残念ッ!
馬鹿戦車之勇姿G・・・実家の前に停止した、もう堪らない正面からの馬鹿戦車の最高ショット!である・・・実はこの時、弟のヘイロクが火の見櫓から足を踏み外して落下、死亡しており、それを村人達が怖る怖る日本酒の一升瓶を片手にサブロウに知らせに来たシーンである。こうやってじっくり見てみると、車体のベースが雪上車な為か、キャタピラの幅が意外と広い事が良く解る・・・
馬鹿戦車之勇姿H・・・車体斜め後方よりの馬鹿戦車の勇姿・・・この鉄板(敢えて装甲板≠ニは言いませんッ)を張り合わせだけって言う様なゴツゴツ感が堪らない!この角度からのシルエットは、九二式重装甲車の車体後部の形状・・・馬鹿戦車比較図B・・・と良く似ているのが解る。また足回り(走行装置・転輪配置)を、ベースとなった大原鉄工所製KC40型雪上車と比較して見る・・・馬鹿戦車比較図Cと・・・雪上車はご覧の通り車体前部にエンジンを搭載しているので、このエンジンを改造時に取り外して後部に取り付け直したとは思えない。その事からも、馬鹿戦車は雪上車の車体をそのまま前後逆にして改造していると思われる。と言う事は、雪上車の操縦席は元々車体右側なので、そのまま操縦レバー等を後ろ側にずらして馬鹿戦車の車体左側が操縦席になっているって事も想像される・・・
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05月10日(火)
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