ID:47402
ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File082】戦争のはらわた外伝「我レマイヤー少尉<樗ュ見セリ・・・」【前編】
戦争映画ファンを自称される方ならば、一度は観た事がある・・・少なくとも題名は知っている作品のひとつとして、サム・ペキンパー監督による鮮血の美学と謳われた名作「戦争のはらわた/CROSS OF IRON 1977(以下略:COI)」を挙げられる事は間違いないでしょう。惜しくも昨年晩秋に逝去された名優ジェームズ・コバーン演じるCOI主人公シュタイナー曹長(邦訳では軍曹)は、数ある戦争映画に登場する軍人のキャラクターの中でもトップクラスの人気を誇り、また近年戦争映画の人気を一気に高めたスピルバーグ監督による「プライベート・ライアン/Saving Private Ryan 1998」を遡る事20余年も前に、コレほどの作品が製作された事には全く以て驚愕を禁じ得ない作品であります。ところが、この「COI」(タイトルの銘々自体も疑問ではありますが・・・自爆)には、並み居る戦争映画通たちも首を傾げざるを得ない謎≠ェ存在していたのでした・・・その謎≠ニは・・・物語前半部での主要キャラクターの一人に挙げられる「マイヤー少尉(邦訳では中尉)・・・主人公シュタイナー曹長の直属上官」・・・を演じた俳優の名前が解らない・・・作品のスタッフロールでも確認できないし、どんな映画関係の文献にも掲載されていない、更には国内外のインターネットサイトや検索エンジンでも調べてもヒットしない、果ては映画配給会社ですら不明・・・と言う全く以て驚くべき事柄だったのです。エキストラやチョイ役であるならば、名前がクレジットされていない等当たり前の事ですが、そのキャラクターの重要度から言って、非常に重要な役柄であると言えるマイヤー少尉を演じる程の俳優の名前が、何故解らないのか・・・?私ATFが、この謎≠知ったのは、恥ずかしながらそれ程昔の事ではなく、たかだか1年半程前の事なのですが、この謎≠知ってからと言うもの夜も眠れず、飯も喉を通らず・・・って程おおげさでは無かったですが、何となく気になって、可能な限り色々調べては見たのですが、結局は力及ばず・・・真実は闇の奥深くに沈んだまま・・・だったのです。【この時の経緯については観戦記【File033】を参照されたし・・・ここに重大な謎解きの鍵≠ェ・・・】

ソレは偶然に舞いおりた・・・
昨年晩秋に名優ジェームズ・コバーンが亡くなり、日本最大の戦争映画サイト「CROSS OF IRON」主催の追悼「戦争のはらわた」上映会が開催され、その打ち上げOFFの席上などでも、それとなくこの謎≠ノついては話題になったりしたのですが、然したる進展も無く、依然として真実は暗闇の中のままでした。私ATFも年末年始の仕事の慌ただしさにかまけ、この観戦記の更新もおぼつかない様な有様だったので、真実を追跡するどころではなく、月日は悪戯に過ぎて行ったのでした。
そんなある日の夜の事、全く別の話題を素にした観戦記のネタ集めの為、ネット検索に勤しんでいた私ATFは、あるサイトのコンテンツで、これもまた戦争映画の名作のひとつとして名高い「鷲は舞いおりた(以後略:鷲舞)」の「謎」(謎ばっかだなぁ)についての記述を発見し、その謎に非常に興味を引かれたのでありました。その謎とは・・・「実は日本国内で販売されている鷲舞のビデオにはカットされた場面があって、英国版よりも収録時間が短い・・・」と言うモノ。何事にも知りたがり屋(兎年生まれなもんで・・・)のATFの事・・・これも非常に気になって生姜無い。また夜も眠れねぇ〜よ・・・嘘コケ・・・会社で寝てるから良いか!【実はこの時ATFは重大な誤りを犯していたのであった・・・が、アホなATFは、それには全く気付いていなかった!】
翌朝の通勤電車の吊革に元気なくブラ下がり、欠伸しながら、ボォ〜とこの「鷲舞」の謎についての解明手段などを考えていたATF。次の瞬間、頭の中に一筋の閃光が走った「きっとあの方ならッ・・・(銀英伝風〜意味不明)」不気味に微笑むATFの顔を、前の座席に座っていたおばちゃんが訝しげに眺めていたのを、ATFは知る由もなかった・・・自爆。

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03月30日(日)
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