ID:46720
North West XPress Daily log Ver.2
by UKOZ
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■さよなら、ファーストラブ
 ↑ホントに言うんだよミリィが真顔で。ちょっと風香ちゃんを思い出した。
 『バテン・カイトス2』クリアしました。「1」と「2」合わせたら、私的RPG部門で文句なし一位。グラフィック&エフェクト、物語、音楽、戦闘システム、飽きさせない要素、バランス、どれをとっても素晴らしいです。キャラ絵に対しては好みが分かれる、と言われてますが、私は大絶賛派。ちなみに私が他に評価しているRPGは『グランディア(1)』『ヴァルキリー・プロファイル』『ブレス・オブ・ファイア5(ドラクォ)』『俺の屍を超えてゆけ』『ロマンシング・サガ(SF)』とか。どれもプレイしてねーよ、っていう人も多そうですが。
 「1」は正直物語が破綻していたり、人物の思考・行動に難も多かった。「2」は「1」をプレイしていないと、物語の根幹の部分で面白さが激減する。あと戦闘システムの部分で編集中にカードが探しづらいとか、プレイ続行不可能になる大バグがあるとか、小さな(?)難は無いわけではないです。でもそこんとこを踏まえても、有り余るプラスポイントを考えると、このゲームの1/10も点を引くほどのものじゃない、ので、9.7/10点、四捨五入して10点。私が「2」でもっとも好きなところは…、クリアしてみるとやっぱりその悲しくて胸を熱くさせる物語が一番印象にのこるのですけども、プレイ中に何を楽しんでいたかというと、戦闘時のキャラの動作とエフェクトの美しさ、かな。とにかくコントローラを握ってて楽しかった。
 …と、冷静になれるまでにちょっと時間かかりました。クリア直後はとにかく、もう胸がいっぱいで。ラストの辺はダダ泣きで、今も思い出すと目と胸の奥にうずくものがあります。
 ネタバレにならずに未プレイ者に向けたレビューを、というのは私には難しいので、普通にオフィシャルサイトに行ってください。
『バテン・カイトス』公式(ナムコ内)
http://namco-ch.net/batenkaitos/index.php
『バテン・カイトス II』公式(ニンテンドー内)
http://www.nintendo.co.jp/ngc/gk4j/index.html

 以下もろバレの所感。
 マルペルシュロにまつわる話、がとにかく素晴らしかったです。最初は良く分からないなりに進めていく異世界の話、が、だんだんもしかして、これはもしかして、と核心に近づいていく、それが怖くて堪らなかったです。「1」で散々忌み嫌われるあの名に、そんな意味があったというのが。ピエーデが少し感慨深げに、その名を口にしたときに、そんな…っていう。×××××戦でティスタ兄ちゃんが来てくれたとき、あれが一番きた。ぼたぼた泣いた。(その後のギロはいわずもがな)
 異世界アトリアでの戦闘、その後にサギとの対話で「自分」が何者なのか知らされる場面はほんとうに辛かった。プレイしながら心の中で何度も何度もサギに謝った。
 ネッカルで伺い知れるミリィの幼い日々もあまりに不憫で、多く語られないからこそ悲しかった。終盤判明する、ミリィの身体についても、「ごめんねごめんね」って謝り続けるミリィが可哀想で可哀想で、あの子がどんな思いで、ギロに「ポンコツ人形」って口にしていたのかを考えると辛くなる。
 サギとミリィが、わざわざミラに行くのは、やはり「1」への繋がりがあるからだと思うと、世の考察どおり、サギとミリィの子はあの少女ということなんだろう。物語的にもカチリとはまる。だからこそあまりに悲しかった。父を知らないサギは、母を亡くし家族の愛を得ずに育ったミリィは、どんなにか自分達の子を愛しただろう。ましてあの身体のミリィだから、きっと苦労して生み、育て、そんな我が子をどれほどに慈しんだだろうと思う。少女の死を諦められない気持ち、サギとミリィだからこそ、神に頼った気持ちが「2」をプレイすると分かる。ところが両親を失った少女は未だ幼く「マルペルシュロ」のなんたるかを知らされていなかった。結果、父と母を恨み、自分の生を恨み、呪い、それが禍を呼ぶ。なんというか、どこまでも悲しい。
 とまぁ物語には思い入れありすぎて語り尽くせないほど。以下箇条書きで面白かったところとか。

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06月17日(土)
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