ID:46646
せきねしんいちの観劇&稽古日記
by せきねしんいち
[240469hit]

■富士見丘小学校卒業公演「お芝居をつくろう」
 朝から雨。僕の熱はようやく平熱にもどった。
 さあ、子供たちもみんな来れたかな?と授業の前、校長室に行ったら、昨日、代役をお願いしたマサキ役の彼がダウンしてしまい、お休みだということが判明。他に、女の子がもう一人欠席。トシキ役もお休み。キャストが3人いない本番。どうしよう。大人はほんとうに途方に暮れた。
 校長室で相談。先生方は、大人が代役で入ってほしいという意見を言ってくれる。健翔さんからもいろいろなアイデアが出た。そして、いろいろ話し合った結果、子供たちに決めてもらうことにした。
 体育館に集まった全員を前に話をした。
 本当は、今日のこの時間は「6年生を送る会」の時間だ。下級生がいろいろな出し物をしていたはずなのだけれど、下級生にお休みが多いので、一昨日急遽、延期ということになり、6年生が本番の直前に練習ができることになった。
 その時間に、練習ならぬ話し合い。
 正直に話をした。「僕たち大人は、みなさんの芝居の中に入って代役を演じることもできます。カンペを持って客席から手伝うこともできます。でも、これはみなさんの芝居です。どうすることが一番いいか、みなさんで決めてほしいと思います。じゃあ、輪になってください。」
 全員で輪になって腰を下ろし、意見を言ってもらった。はからずも劇中の場面と同じだ。外クラスの子からは、アイデアを提案しているのは外クラスなんだから、外クラスがセリフを言ってもいいと思うという意見が出た。みんな誰かに任せるという意見ではなく、自分たちにできることをやりたいという意見だと聞きながら気がついた。みんながそれぞれの意見を言う中、やっぱり中クラスのみんなに決めてもらおうということになり、いつもの3チームに分かれた。
 この時間では、今日、一週間ぶりに学校に来ることができた魔法使いアリスのための練習もしないといけない。
 僕は、魔法使いと火星人の練習の担当。魔法使いのヘッドドレスがとてもかわいい。昨夜夜遅くまでかかってつくってくれたものだ。全員そろった魔法使いチーム、元気にもりあがった。火星人チームも、いいチーム感で安定してきた。転校生と先生と役人たちにも、もっとこうしてみたらといろいろアドバイス。
 その間、篠原さんが見てくれた中チームでは、マサキとトシキのセリフをどうするか話し合い、結果、いるメンバーで割ろうということになった。
 一つ一つのセリフを誰が言うことができるかを、子どもたち一人一人が提案した。場面によっては動きもある。僕ならここで一緒にサッカーに行かなくてもだいじょうぶ。ここで急に強気になるのはおかしいから、自分じゃない方がいい、などなど。
 外クラスチームは、この芝居全体のテーマになる設定を提案する役である和馬役の彼を中心に、ミーティング。輪になって。こちらには渡邉さんがついていてくれたのだけれど、彼がまとめる必要もないくらい、活発に「もっとこうしたら」という意見が出たそうだ。
 そして、中クラスが、セリフを分担して一度ずつ軽く練習してみたところで時間切れ。4年生がイスをもってくる時間になったので、特活室に移動する。
 雨は雪に変わった。「去年だったらよかったのに」と火星人のリーダーが言った。去年の「雪の降る日に」の設定そのままの天気だ。
 特活室で最後のミーティング。僕からは、がんばって伝えてくださいと。健翔さんの「行くぞ」「おー!」という気合いに、ラストの歌詞「大変だったけど、楽しかったよ、みんなといたから」を足して、みんなで大声で繰り返した。
 そして、本番。
 1年生から5年生までが見ている前で。
 今回の芝居はディスカッションドラマだ。しかも、体育館全体の広いエリアを使う。劇中劇の構造も複雑だ。外クラスのみんなが提案する「こんなお芝居はどう?」というのが、そのまま中クラスで演じられるスタイルの芝居になっている。
 低学年にちゃんと伝わるだろうか、ちゃんと大人しく見ていてもらえるだろうかというのが、とても心配だった。

[5]続きを読む

02月27日(金)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る