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せきねしんいちの観劇&稽古日記
by せきねしんいち
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■KAKUTA「スターマン」 「ラ・マレア横浜」
午後、青山円形劇場に、KAKUTA公演「スターマン」を見に行く。
「狂人教育」でご一緒した馬場恒行さん、そして、来年の新作でご一緒する高山奈央子さんが出演。
キャンプ場を舞台にしたお話。
タイトルの「スターマン」が、デビッド・ボーイの曲のタイトルだと、見ている途中で気がつき(そういう話が登場するので)、急になつかしく身近な芝居に思えてくる。
舞台になっているキャンプ場も、なんどかでかけた奥多摩の氷川キャンプ場にイメージが重なってくる。
軽やかに切ない、とてもいい芝居。
理由のわからない涙が自然と流れてくる。
終演後、馬場さん、高山さんにご挨拶して、失礼する。
夜は、横浜まで行き、吉田町で開催されている「ラ・マレア横浜」を見る。
野外劇というか路上劇。
関内駅近くの吉田町の通りの両側で9本の演劇が上演されている。
一本約10分。終了すると照明が消えて、2分間でリセット。また開演という繰り返し。
芝居は基本的にセリフがなく、人物の思いはプロジェクターで言葉になって映写されている。
降り出した雨がどんどんはげしくなったので、1本見た後で駅の近くまで戻り、ユニクロで傘を買う。
となりの古着屋で目についた紫の着物を衝動買い。
雨の中、荷物を抱えて、また路上で観劇。
バーや、本屋や、また誰かの部屋や、パーティが行われている部屋のベランダや、文字通りの路上や、目の前で演じられる場面と、実際のこの街のふんいきの微妙な温度差が楽しい。
元々はアルゼンチンで初演されたものが、この横浜を舞台にした設定にアダプトされているのだけれど、描かれている人物に「日本人じゃないよなあ」と思える部分がいろいろあって、不思議な異国情緒のようなものをかえって強くかんじた。
俳優さんたちは、男性も女性もなんだか似たイメージのキャラクターが多かった印象。
演出プランなのか、演出家の好みなのか。
腹筋を続ける男性、バーに一人いる初老の男性、部屋で恋人からの電話を待ちづける眠らない女性、書店で恋心に揺れる男性。
道ですれちがっただけの人にも、その人だけのドラマがある。
そんなことを考えさせられた観劇体験だった。
一昨日、出演のお願いをした、クロカミショウネン18の加藤裕さんから連絡をもらう。
新作に出演していただけることになった。
とてもうれしい。
役のイメージがどんどん具体的になる。
稽古開始がますます楽しみになった。
10月05日(日)
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