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せきねしんいちの観劇&稽古日記
by せきねしんいち
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■赤いコート
駅前に古着屋ができた。
もともとは、ノーブランドのレンタルビデオ屋、その後、ゲームセンター、100円ショップと、どんどん変わっていって、ついに古着屋。向かいのマンションの1階に大きな100円ショップができたので、方向転換したらしい。
こんな田舎で、ニーズはあるのか、ちゃんとしたものがあるのかと、かなりうたがっていたのだけれど、それなりに商品の回転もあり、おばさんの普段着系中心の品揃えのなか、ときどきおもしろいものがあって、あなどれない。
駅の電車の時間が微妙だったので、時間つぶしに店をのぞき、赤いスプリングコートを見つけた。
古着じゃない、デッドストックもので、知っているデザイナーの名前がタグに入っている。予備のボタンに共布もついてる。
レディースのLサイズなのだけれど、羽織ってみたら、ちょうどよかった(胸回りはちょっと余るくらい)。
真っ赤というか、オレンジに近い色は、かなり派手。でも、ここで買っておかないと後悔しそうだったので、とりあえずゲットする。
レジのお姉ちゃんに「あわせが逆ですけどだいじょぶですか」と聞かれ、「全然平気」と答える。
そのまま出かけた帰りは雨降り。レインコートがわりに羽織ってみる。
ジャン・パトリック・シャンリイの芝居に「赤いコート」というのがあったのを思い出す。
白いパンツにブルーのシャツに赤いコートという出で立ちが、街のウィンドウに映ると、きっぱりした色味に目が覚めるようだ。
気持ちも明るくしないと着れない服を買ってしまった。いつもより少し余計に胸を張って歩く。
10月26日(水)
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