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せきねしんいちの観劇&稽古日記
by せきねしんいち
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■ワークショップ最終日
ソネットをみんなで言いながら、ボールをパスしていく、ソネットボール。
今日も3人組でやってみる。初めの頃にやっていた4人組よりも格段に難しい。
昨日、今日は、ギャラリーで暗唱しているみんなの声の調子が落ち着いている。
プレーヤーと一緒に盛り上がるんじゃなくて、冷静に、抑えた調子で着実に進んでるかんじ。 大きな変化だなあと思う。
2まわりして、終了。
ロジャーがバナナを配る。今日は、これを使ってソネットを演じることに。こないだはみかん、そして今日はバナナ。
みんないろんなアイデアを出してくる。それでも、みかんのときのように「遊んで」という指定がなかったので、落ち着いて、リアルに語りかけてる。最初の日にロジャーが言った、韻文をきっちり読むということと、内容をちゃんと伝えるということの、いっけん矛盾することが両立してる。そうか、こういうことなんだなあと思う。
僕は、バナナを受話器にみたてて、電話をかけることにした。椅子を持ってきて、バナナを置いて、電話をかける。電話の向こうにいる相手に思いを伝える。いつもとは違うかんじで、ていねいにできた気がする。たしかに電話って、相手を想像しながら話すもんね。ほんとは、電話の途中で、受話器が逆さまになってることに気がついて、バナナを上下逆にするっていうのを考えたんだけど、おかしくやる必要はないなと思って却下。シンプルに思いだけを伝える。
KUDOUちゃんの、鏡を見ながら鏡の中の自分にソネットを語りかけてるのが、とってもおもしろかった。鏡に見立てた椅子の背もたれ、座面にはずっとバナナがおいてある。どうするつもり?と思ってたら、最後に香水orスプレーのようにもって、自分に吹きかけてた。やられた。爆笑する。
ヘンリー5世の序詞役の台詞。昨日やってない人ということだったので、僕はパス。今日は昨日のようなセールスマンじゃなくて、リアルな思いをきっちり伝えるようにとのこと。台詞を覚えてる人が何人もいて感動する。みんな、序詞役として自分たちの劇団を代表して、そこにいた。当たり前のように舞台と客席を支配してる。拍手。いい台詞だなあとあらためて思った。最後の「われらが芝居」という言葉は、何度聞いてもほろっとする。
続いて独白。最後の発表会。今日はみんなのネームプレートを集めて、ロジャーが一枚ずつ取り出す。
みんな感動的だった。この2週間ですごい進歩をとげた人。さまざまなアプローチできらきら輝いてる人、誰もがとってもチャーミングだった。
僕の出番は、最後から2番目。昨日思った通り、自由にやってみる。テーマはジョークとアイロニー。
中盤「誰だそいつは?」と言ったところで、演出コースの人が突然手を挙げた。「俺だ」というわけ。動じてしまうが、軽くいなして先に進む。やった、のりこえたじゃん、すごいかも自分!と思ったところで、次の台詞がわやになった。集中が切れた。だめじゃん。彼のせいじゃない、これは僕の責任。
でも楽しく終われた。今日は朝からコンタクトがうまく入らなかったので、ずっと眼鏡をかけていた。途中で外して、最後にまたかけた。メリハリがついたかもしれない。ともかく、楽しく演じられた。
後でみんなとしゃべってたら、演出部の人が手を挙げたのは「僕の仕込み」だとみんな思ってたらしい。KIMIKOさんに「自分で仕込んだけど、ウケたんで、ちょっと狼狽したのかなと思った」と言われる。そんなことしないよ!と強く否定する。いかにもやりそうなことってことなんだろうか? でも、自分で仕込んで狼狽するってかっこわるいよね。ていうか、仕込むんなら、もっと殴りかかるフリをするとか、もっとちゃんとやるはず。それもよかったなあと、ちょっと思ったりして。ああ、やっぱり、僕のやりそうなことなんだわ。
ロジャーには、とてもおもしろかったと言われる。ただ、途中からもう少しクールになった方がいいとも。たしかに、後半、余計にワクワクしていたかもしれない。眼鏡を外したせいで、みんなの顔がぼんやりとしか見えなかったのも、ちょっと浮ついてしまった原因だったかもしれない。
最後はジュリアス・シーザー。今日もいろんなシチュエーション。
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01月29日(土)
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