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せきねしんいちの観劇&稽古日記
by せきねしんいち
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■「花よりタンゴ」「あきらめない、夏 2004」
今回のリーディングは、こまつ座がサザンシアターで上演中の「花よりタンゴ」の舞台を拝借して開催する。
舞台装置はそのまんま。
昭和21年の銀座のダンスホールの舞台をそのまま使わせてもらう。
本番前に、下見を兼ねて?舞台を拝見する。
元華族の四姉妹と、元使用人、今は闇成金の男、それに、生き別れになった兄と妹がからむお話。長女蘭子を演じる旺なつきさん、すらりとのびた手足が美しい。
一幕のどたばたしたかんじに、これってどうなのかしら?と思っていたら、二幕できっちりまとまって感動。
ただ、生き生きとした人物がいるというよりは、彼らが語る物語や現実がストレートに届いてくるような気分。
もっと人間が描けてたらいいのにと思う。
そんな中、終幕、すべてを失った、闇成金の小林勝也さんが、正座して謝る後ろ姿に感動する。饒舌な台詞よりも、何も言わない背中の方が、僕には雄弁に思えた。
幕間に郡司くんと会う。明樹さん、青年劇場の福島さんとしばしおしゃべり。
終演後は、大急ぎで準備にとりかかる。
来てくれたノグに舞台の準備をお願いする。ノグはすぐに西川さんの下、パンチ貼り。
僕は、明樹さんと一緒に、続々やってくる出演者に新しい台本を渡して、挨拶。
開演まで、リハーサルの時間は1時間半。出演のみなさんに、客席でスタンバイをしてもらいながら、頭から、どんどん場当たりをしていく。
で、五分遅れて開演。
今日は、ほんとにたくさんの方に来ていただいた。
前売りは、何日も前に売り切れてしまって、当日券もどれだけ出せるかわからなくて、せっかく来てくれた森川くん、桜澤さんには、結局、帰ってもらうことになってしまった。
去年の夏にここサザンシアターで行ったリーディングは、空席も目立って、やや淋しいものだった。こんなに関心をもたれてないってことなの?と、正直、悲しかった。今回、見てもらえないくらい多くの方に来てもらえたということは、ほんとうに申し訳ないことだけれど、「非戦」に対する世の中の関心がこれだけあるんだということのあかしのような気がして、ホッとしたりもした。
第一部、オープニング、テツandトモの「なんでだろう」で始まる。「演劇人でもないの、僕たちがここにいるのなんでろう?」「こうしている間にも多くの人たちが戦争で死んで行くのはなんでだろう?」という台詞に、客席から拍手が起こった。
続く、渡辺えり子さんの「パレスチナの声、イスラエルの声」。毬谷友子さん、吉田日出子さんといった方が加わって、圧倒的な迫力になった。
第一部の最後は、森山良子さんの「さとうきび畑」、ギターのみの伴奏のフルコーラス。
第二部、第三部に出演の俳優さん達も、袖に集まってじっと聞いていた。
休憩中に、明樹さんと二人、カンパのお願いに舞台にあがる。
続く、第二部。オープニングは、ザ・ニュースペーパーが演じる、小泉首相のコント。ほんとにそっくり! またしても、出演のみなさんは、袖に集合。
永井愛さん構成の「『日の・君が代』強制日誌」。
永井さんの構成は、日の丸君が代問題の当事者の声をたんねんに拾い上げていく。
その中の一人、音楽教師の池田幹子さんは、僕の高校時代の音楽の先生だ。
名前が同じなのでもしやと思って、連絡をとってみたら、本人だった。
今日は、来場できないということだったのだけれど、二十年ぶりくらいに電話で話した。僕が、今でも演劇をやっていて、非戦の会の活動をしていることを、とってもよろこんでくれた。
池田さんは、高校一年の最初の授業で、教科書は使わずに、近くの荒川の土手に行って、好きな歌を歌おうと言った。音楽の授業は、すぐに自由時間になってしまって、僕たちは4月の土手でのんきにおしゃべりをした。懐かしい思い出だ。
二部の最後は、リボンプロジェクトの「戦争のつくりかた」で終わる。
そして、第三部、僕が担当した「イラクからの声」。
これまでのリーディングでずっととりあげてきたイラクの問題、まだ終わらない戦争について、当事者の声を集めた。
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08月15日(日)
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