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せきねしんいちの観劇&稽古日記
by せきねしんいち
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■富士見丘小学校卒業公演「お芝居をつくろう」
間奏で本舞台前のひなだんに移動、整列して2番を歌う。「信じることで初めて開く、心の中の宝箱、ひとりひとりのたから箱、今はみんなのたから箱」。
そして、芝居は終わった。拍手。お疲れ様でした。
特活室の振り返り。みんな実にいい顔をしている。ほんとうによかった。今、こうしてみんながいい顔をしてここにいてくれることが、とってもうれしいです、と話した。
うまくやろうというようなことだけじゃなく、ほんとうにみんなに力を合わせて助け合って、芝居をつくったんだと思う。
芝居の出来も大事だけど、そこに至るまでの過程が大事なんだ、それが、授業で演劇をやることの意味なんだと改めて思った。
伊藤さん、篠原さん、渡邉さんと照明の片付け。
三年前に卒業したヤエガシくんたちが来てくれる。「放課後の卒業式」の年の彼らだ。みんな中学三年生。女子がぐーんと大人っぽくなっている。
ヤエガシくんにギャラリーの照明の片付けを手伝ってもらいながら、おしゃべり。高校の合格が決まったと報告。おめでとう。二人そろって、永井さんの後輩だね。同じ高校に受かったアンドウくんとは、中学の野球部でがんばってたんだそう。ヤエガシくんもアンドウくんも、卒業公演は即興劇のエレベーターのパートに出演していた。ヤエガシくんの妹は、今年の6年生で、出演していた。「見てるとやりたくなっちゃう」という言葉がとてもうれしかった。
その後、先生方と振り返り。今年もまたいい芝居をみんなで造ることが出来てほんとうにうれしい。
今日の朝の一時間の話し合いの時間が、どれだけ中身の濃いものだったかということを、みんなが話した。子供たちがどうしたらいいかを話し合ったあの1時間は、富士見丘小学校でなければ、絶対にありえない時間だったと思う。
何年か前だったら「こどもたちに決めてもらう」という選択肢は、僕らの中から出なかったと思う。
今、その選択肢を当たり前のように思いつけること、子供たちを信頼することができること、そして、子供たちが実際、話し合いの結果、どうするかを決めることができたというのは、富士見丘小の演劇授業の忘れてはいけない大きな成果だと思う。上演した舞台の出来のすばらしさだけが、すべてじゃない。
「どんなことがあっても芝居の幕は開けなきゃいけない」「ショー・マスト・ゴー・オン」という話を、子供たちにしたことはないのに、子どもたちは、当然のようにそれを実践した。
演劇人として、こんなにうれしいことはない。ありがとう、みんな。拍手。
02月27日(金)
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