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せきねしんいちの観劇&稽古日記
by せきねしんいち
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■富士見丘小学校演劇授業
 いろんな感想と有意義な意見をうかがう。僕が一番すごいなと思ったのは、子ども達がみんなの前で演じるということに対してのためらいのなさだ。物怖じすることなく、とにかく全員が出て演じた。テキストどおりであれ、即興であれ、これはものすごい勇気のいることだと思う。前に出る立場の子ども達だけでなく、見ている子ども達もすばらしかった。ちゃんと支えているからこそできることだ。
 今日、それぞれの発表のあとには、かならず子ども達から感想を言ってもらうことにした。ただやるのが目的なのではなく、観客の側からも感想を言ってもらうことで、あの場は、演じる者のためのだけのものではなく、見ている者のための場にもなったんだと思う。演劇には、俳優と観客が必要なんだよということの実際的な確認だ。
 今年に入ってからの授業、それに去年、一昨年の演劇授業を見ていたことや、演劇ワークショップの経験が、子供たちの中に間違いなく積み重なっていっているのがよくわかる今日の授業だった。
 それは、僕の印象では、いい役者づくりということよりも、いい観客づくりに近いような気がする。
 子ども達は、今、とってもいい観客になりつつある。いい観客の前で演ずることはとってもしあわせなことだ。そのことを彼らはきっと感じているんだろうと思う。
 彼らに伝えたい「演劇のおもしろさ」は、実はこんなところから、彼らに届いているのかもしれないと思う。

07月05日(水)
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