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あんた何様?日記
by 名塚元哉
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■試合に負けて勝負に勝ったのだ。これでいいのだ。
西野監督の采配に賛否「素直に喜べない」「すごい決断」(朝日新聞 2018.06.29)
サッカー・ワールドカップ(W杯)のロシア大会で、ポーランド戦に敗れつつ、
セネガルとの警告数の差で辛くも1次リーグ突破を果たした日本。
リードされた状態で時間稼ぎした終盤の試合運びに、
監督の采配を評価する声が上がる一方、後味の悪さも残った。
ボルゴグラードのスタジアム。後半37分、長谷部誠(34)が投入されてまもなくだった。
異変に気づいた観客席がざわつき始めた。日本は全く攻めず、自陣周辺でボールを回すだけ。
日本を応援していたロシア人からブーイングが起き、
3分間の追加時間に入るとボリュームは増していく。
「負けていいのか!」と日本人からも声が飛ぶ。
異様な空気のなか、試合終了の笛が鳴った。
試合時間残り約10分の時点で、日本はポーランドに、
別会場で同時刻に戦っていたセネガルもコロンビアに、それぞれ1点ずつ負けていた。
そのまま終わると警告や退場が少ない日本がセネガルを上回る。
だが、セネガルがもし1点取ると日本は1次リーグ敗退という状態だった。
2006年ドイツ大会から観戦を続ける菅野聡さん(36)は
「こんな気持ちになったのは初めて。素直に喜べない」。
小島類二さん(21)は「負けている状況でこれは、サッカー好きとして許せない。
選手もつらかったはず。なにより、セネガルが追いついたらどうしていたんだ」と憤った。
一方で、松本佳海さん(26)は「世界で勝つには必要なこと。欧州なら当たり前。
日本がここまでできたことが、むしろ感慨深い」。
金子裕さん(41)も「事前にすべてシミュレーションしていなければ、
ここまで徹底できない。リスクと残り時間を考えた上での、すごい決断」と話した。
東京都港区のパブリックビューイング会場。
大学時代の仲間7人で観戦した名部井康博さん(26)は試合終了後、
「グループの中で弱い日本が結果を求めるには自然な選択」と評価した。
一方、一緒に観戦した田島一憲さん(25)は「応援しがいがなかった」と不満そうな表情。
原友樹さん(27)は「1次リーグを突破したことに意義がある。
結果、もう1試合楽しめる」と割って入った。
結局「今からもう1回、議論します」と居酒屋へと向かった。
同じ会場で観戦した東京都調布市の団体職員、中村誠さん(53)は
「歴史的な瞬間」と喜びをかみしめ、「日本人の美徳としては正々堂々、
攻めるのがよしとされるが、それで世界に勝てるのか」と疑問を投げかけた。
終盤、本田圭佑(32)や香川真司(29)ではなく、
守備的な長谷部を送り出した西野朗監督(63)の采配について、「素晴らしい決断」と高く評価した。
東京・渋谷のスクランブル交差点はこの日も多くの人で埋まった。
大学2年の浦狩達矢さん(19)は「ちょっとひきょうなやり方だったけど、
決勝トーナメントに進出できてよかった。ベスト8まで行ってほしい」と話した。
ポーランド人の目にはどう映ったか。東京都調布市のポーランド料理店で
観戦したエミル・トルシュコフスキさん(30)は「サムライスピリッツじゃない。
決勝トーナメントではアグレッシブに戦ってほしい」。
スクランブル交差点を訪れたユーチューバー、クリストフ・ゴンチャズさん(33)は
「ここまで来たら日本に優勝してほしい。そうすればポーランドは唯一、日本を破った国となる」と言う。
朝日新聞社は29日朝、日本の決勝トーナメント進出を伝える号外を都内で6千部発行した。
JR新橋駅前で号外を受け取った会社員山田靖雄さん(56)は
「目標は決勝トーナメント進出。あれで良かったのではないか」と話した。
賛否が分かれる作戦をとってまで勝ち上がった日本。
決勝トーナメント初戦は7月3日未明で、相手は強豪ベルギーだ。
ポーランド戦は非常にやきもきする試合でしたね。
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06月29日(金)
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