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あんた何様?日記
by 名塚元哉
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■若者よ、こんな見苦しい大人になるなよ。
映画監督・森達也が新有権者へメッセージ
「棄権していい。へたに投票しないでくれ」
(週プレNEWS 7月6日)

初の「18歳選挙」となる7月10日の参議院議員選挙ーー。

本誌アンケート調査によれば、「18、19歳の63.5%が投票に行く」と回答しているが、
政治への接し方がまだよくわからないという新有権者も多いはず。
そこで、各界で活躍する“先輩”、映画監督の森達也(もり・たつや)氏から
「選挙のたしなみ方」を伝授してもらおう!

* * *

選挙に行くことは、この国のグランドデザインを考えること。
それを考えられない人は棄権していい。
将来を考えると、「へたに投票しないでくれ」とも思います。

今は同調圧力がとても強い時代で、特に若者は多数派に流れる傾向がある。
無自覚な同調圧力が蔓延(まんえん)しています。
そばにいる数人が「自民党支持」と言ったら、自分も自民党支持になる傾向が強い。
多数派はより多数派に、少数派はより少数派になってしまう。

最近、僕が教えている明治大学の学生20人ほどに支持政党を聞いたら、
9割ぐらいが自民党支持だった。ところが憲法改正について聞くと、
半分以上の学生が「憲法はこのままでいい」と答えました。

言うまでもないことですが、自民党の党是は「自主憲法制定」です。
皆さんは自民党の憲法改正草案を読んだことがありますか。

僕自身はきちんとした議論があれば、9条以外の改正は認めてもいいという立場でした。
しかし、自民党の憲法改正草案を読んで、一字一句変えるべきではないと思いました。
これは改正ではない。保守の自己陶酔の作文です。

僕が学生たちに「君たちは自民党支持なのに、半分以上が憲法はこのままでいいという。
このねじれはどういうことか」と聞いたら、彼らはわかっていなかった。
予想以上に何も知らない。「憲法を守りたい」と「自民党支持」がなんとなく
イコールになってしまっているレベルなら投票しないほうがいい。

僕の世代の頃は結構みんなひねくれていた。しかし、今は本当にひねくれ者がいません。
告白するけれど、僕が初めて選挙に行ったのは28歳の頃です。
意識がとても低かった。そんな僕にここまで言われて悔しかったら、
政治のことをもっと勉強しろと言いたい。新聞を読むだけでもいい。
街に出ていろんな人と話をするだけでもいい。
せめて生活の中の5%ぐらいは政治に興味を持って暮らしたほうが自分のためになるはずです。

僕は政治家には「他国と戦争しないこと」を求めます。
今は選挙になると、保守を名乗る人たちからも「この国を変える」という売り言葉が聞こえてくる。
本来の保守とは、変えないこと。時流に乗って「変える」と叫ぶ人は信用できません。
僕自身は、今回の選挙は「変えないための選挙」だと思っています。
僕が選挙に行かないと変わってしまうかもしれない。だから、僕は選挙に行きます。

候補者がたくさんいる中で、僕は安全保障や憲法改正に対する態度を重視します。
この選択を間違えたら国が滅んでしまう。
そんなときに、誰もが喜びそうな経済の話をする人は信用できません。
こんなときこそ、あえて安全保障についてしっかりと意見を述べている人を選びたいんです。

中国と北朝鮮、沖縄の基地問題をどうするのか。
今、日本と中国との関係は決して平和的とは言えませんが、冷戦期の世界はもっと危うかった。
いつ何時、飛び火してくるかというときにも日本は憲法を守ってきました。

危険を煽(あお)るのは政治家の常。
しかし、科学的に計測しても、今は冷戦期ほど危機的ではありません。
この程度で「未曽有(みぞう)の危機」と言う政治家にはだまされないでほしい。

これは世界的な傾向ですが、社会的不安が募ると、
人間は集団としてのアイデンティティ、国柄、強いリーダーを求めだします。
しかも自衛意識が高揚する。僕は「集団化」と呼んでいますが、

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07月07日(木)
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