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あんた何様?日記
by 名塚元哉
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■新書 『キャラ化するニッポン』
バンダイキャラクター研究所所長として、

日夜、キャラクターと現代人に関して関わりなどを

調査研究している相原博之 氏の新刊、

『キャラ化するニッポン』(講談社現代新書)を読みました。

  思えば、日本は至るところにキャラクターが氾濫していますし、

個人においても、何か一つぐらいはキャラクター商品を持っている、

もしくは特定のキャラクターが好きで、

そのキャラクターの商品はつい買って集めているという人が多いように、

(かくいう私もウルトラマンが大好きです。)

日本人は、新書の帯に書いてあるように

「キャラなしでは生きていけない!」のではないでしょうか。

 バンダイキャラクター研究所では、キャラクターが提供する

精神的効能についても調査研究を行ったところ、

@やすらぎ A庇護 B現実逃避 C幼年回帰
D存在確認 E変身願望 F元気・活力 G気分転換

この八つの効能と、@〜Cまでは「癒し系」、Dは「存在確認系」、

E〜Gは「活力系」と三つに分類できるそうです。

確かに、数多く存在している既存のキャラクターたちは、

各々この3パターンのどれかに分類されて人気があると思います。

 また、現代においては、架空のキャラクター以外に、

人間そのものもキャラ化されてしまい、

価値判断もキャラが重要視されるのだそうです。

この新書に登場する小泉元首相やホリエモンもキャラが濃く

ファン&アンチファンも含めて注目され人気がありました。

お笑いタレントもアイドルもオカマも文化人も弁護士もスポーツ選手も

政治家さえも今はキャラが立っている(キャラが濃い)人のほうが、

人気が出たりTVへの出演も多くなるように、

今はキャラが重要視され、次々にキャラの濃い人が画面に登場してくるように、

キャラの大量消費時代とも言えのではないかと思います。

  一般人も数人で集まれば「ボケキャラ」「クールキャラ」など、

いつの間にかキャラを宛がわれ固定化されてしまいます。

ネットの世界も文書力のあるキャラが濃いブロガーが人気が出たりします。

  そういえば、最近自分が作り出したキャラに押し潰された人が居ました。

それは、ボクシングの試合の反則行為で処分が下った亀田一家です。

彼らは、どう見ても“町のチンピラ”そのもので、

どちらかと言えば日常なら敬遠される部類ですが、

ボクシングの才能(?)と言動に注目が集まりました。

その言動も、ここまではOKでここからはダメと、

自らで線引きしていれば良かったのですが、

本人達が精神的にそこまで到達していなかったことと、

メディアやボクシング協会がブレーキを促さず、

やりたい放題やらせたい放題させたことで、

言動がエスカレートして、対戦者をゴキブリ呼ばわりしてしまったり、

反則を指示し反則行為におよび、先日の騒動に発展してしまいました。

このように自分たちと周りが作り上げたキャラによって、

自分たちが苦しめられる結果となってしまいました。

そして、キャラが固定化されてしまうと、

そのキャラを払拭させることは難しく、

本人や他人が固体化されたキャラを払拭しようと努力しても、

徒労に終わることが多いですし、

ほかにも、キャラによって人気が出て、

いつも視聴者などが求めるキャラに応じているのですが、

そのキャラを演じることがいつしか当人の重荷になってくる場合もあり、

キャラ化は得をすることもあれば損をすることもあり、

キャラが固定化されてしまうというのも善し悪しではないでしょうか。





10月23日(火)
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