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あんた何様?日記
by 名塚元哉
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■集団自決の話
新潟日報4月2日付社説:集団自決「修正」 歴史をゆがめるのは誰か
どこかで日本軍の行状を免責したいという思惑が働いているとしか思えない。
安倍晋三首相が従軍慰安婦連行の強制性に異議を唱えたのに続いて、
今度は文部科学省が、沖縄の集団自決について
「軍の強制と断定するのは誤解を招く」と言い出した。
二〇〇八年度から使用される高校の日本史教科書への検定意見書がそれだ。
昨年までは特に問題とされていなかった。学説が見直されたわけでもない。
文科省の方針転換は解せない。
集団自決事件は一九四五年三月下旬、米軍が最初に上陸した
沖縄の慶良間諸島で起きた。渡嘉敷島と座間味島だけで五百人もの
島民が手りゅう弾などを使って集団自決した。
事件に軍の関与があったことは明白だ。島民に手りゅう弾が手渡され、
使い方も教えられていた。「絶対に捕虜になるなと繰り返し聞かされた」
と証言する島民は多数いる。
検定意見は「軍の直接命令や強制があったかどうかは明らかではない」
として修正を求めた。教科書の記述は、「集団自決に追い込まれた」などと
書き改められた。「日本軍によって」の部分を削除したのだ。
なぜこれまで意見が付かなかった記述が問題視されるのか。
渡嘉敷島日本軍守備隊長の遺族らが、
作家などを相手取って起こした民事訴訟の影響を指摘する声がある。
裁判の過程で「直接の命令はなかった」とする証言が出てきたのだ。
しかし、この訴訟は大阪地裁で係争中であり事実認定も済んでいない。
国は水俣病の病像問題では最高裁の判決を無視し続けている。
都合のいい裁判だけつまみ食いするような態度は、司法の政治的利用そのものだ。
命令を誰が発したかを特定することも必要だろう。
それは今後の研究に待てばいい。問題は沖縄の悲劇の本質である。
上陸してくる米軍と命令系統が混乱する日本軍に挟まれた
島民こそ最大の被害者であり犠牲者だ。
島民は敗走する日本軍の足手まといであり、
いざというときには自決するように仕向けられていった。
追い込んだのは紛れもなく日本軍である。
ここをあいまいにしたのでは、軍を免責するどころか、
島民の自決が「美談」にされる可能性さえある。
歴史の歪曲(わいきょく)や捏造(ねつぞう)は許されない。
教科書は事実に反しない限り、自由に書かれてしかるべきだ。
多様な教科書の中から、教師が選択するのが本来の姿だろう。
検定に名を借りて文科省が意見を押し付けるのは筋違いだ。
昨年の教育基本法改正以来、教育への政府の介入が目立つ。
教科書の検定意見にもそれが反映しているのではないか。
歴史をゆがめてはいけない。
-----------------------------(引用終了)----------------------------
> 裁判の過程で「直接の命令はなかった」とする証言が出てきたのだ。
>しかし、この訴訟は大阪地裁で係争中であり事実認定も済んでいない。
事実認定が済んでいないのなら、尚の事「そんな事があった」と
決め付けたものを教科書に載せてしまう方が強引であると思ってしまうのですが。
江戸時代などのことが研究が進み新発見が出てくることで、
今の教科書では、私達の世代が学んでいた頃と、
まったくの別表記となっていることがあるように、
証言者が存在している戦中の話であれば、
新たな話が出ることによって、
ハッキリしなくなった微妙な話になってしまったのであれば尚のこと、
表現が多少変るのは当然ではないでしょうか。
今までハッキリしていなかった事を
あったと断定して教科書に載せてしまうほうが、
私は問題があるのではないかと感じます。
教科書の改定後の文面を読みましたが、
軍部の命令は絶対に無かったのだとは断言しているわけでもなく、
妥当な表現だと感じました。
沖縄が悲惨だったのは事実であり、集団自決もありました。
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04月02日(月)
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