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あんた何様?日記
by 名塚元哉
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■世界の現実と日本の“反原発”の距離感
現在はジャーナリスト、作家、ミュージシャンとして幅広く活動。
著書に『よくひとりぼっちだった』(文藝春秋)など


日本のマスメディアやジャーナリストから、

このような冷静に事態を見て客観的で的を射た発言が出ないのが残念なところです。

将来的に原発に依存しない社会にしたいという脱原発への思いは皆同じなのですが、

原発の代わりとなるエネルギーへシフトしていくための社会作りやコストなど経済面を考えず、

それに加えて非科学的な怪しいデータを持ち出して発言をする人達の声が大きすぎて、

冷静な議論さえ出来ない空気が漂っています。

また、デモをやっているような人達は、

政府や東電の発表するデータや数字は信用できないと言っているわりに、

自分達の主張に都合のいい怪しげだったり、

すでに間違いだったと学界で認められている破綻した古いデータと説だけを取りだし大声で発信したり、

デモ参加者が20万人と嘘の数字を発表したりと、

自分達は正しいことをやっているんだという突き動かされた正義感のあまりに、

実のところ、信じられないと批判している人達と

同じことをやってしまっていることに気づいていません。

当HPの掲示板で、反原発デモについてのスレッドで、

ある方が、被災地の瓦礫受け入れ反対運動は、

とにかくなんだか分からないけど気持ち悪いから受け入れるなという、

部落や結核やハンセン病は遠ざけろとされてきた

昔から日本人の中にある「村社会の差別意識」の現代版であって、

科学的なデータが示されても、一度嫌だと感じたからには、

どんなに説明をしても信じないで受け入れないのも、

昔から日本人の中にある「穢れ」と「信仰」と表現されており、

その通りだと感じました。

ただ、こうなってしまったのも、

政府が正確な情報を出さなかったことによって、

信用が失われた反動によるもので、

そこに震災前までは死に体になりかけていた旧態依然の左翼が息を吹き返して、

原発事故によって不安をも持った一般の人々に歩み寄って取り込んだ結果が、

今の過度に膨れ上がり感情で走る間違った方向に進んでいる反原発運動でありますが、

今の状態が続く限りは、

冷静で健全な脱原発を目指せる言論が誕生する空気にはならず、

こんな状態を続けていくことこそ時間の無駄で勿体ないことです。


関連ソース:
科学から見た反原発の問題点 菊池 誠「“御用”のレッテルで科学を殺すな」





07月12日(木)
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