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あんた何様?日記
by 名塚元哉
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■今の日本は犯罪者「福祉型」社会
被害者や遺族は到底受け入れられるものでないのは至極当然のことです。

 以前から、私と同じように、

日本は加害者に甘すぎるのではないかと感じている人は多いことでしょう。

その気持ちを代弁する新書が先日発売されました。

中嶋博行 著『この国が忘れた正義』(文春新書)

本書の帯より
「日本は加害者に甘すぎる
 犯罪者「福祉」予算2200億円!
 凶悪犯や虐めっ子を優遇する「犯罪者福祉型社会」を排し、
 ウルトラ処罰社会モデルを導入せよ!」

■内容紹介■
著者は弁護士として、「犯罪被害者支援」や
「いじめ」問題に積極的に取り組み、書籍や雑誌、
テレビなどを通して、様々な提言を行なっています。
今回の本では、「犯罪者福祉社会」と化した
日本の司法システムの問題点を鋭くえぐり出した上で、
「正義」実現のための方策を問うています。
そういった活動を行なう弁護士だけに、
たんなる「机上の空論」に留まらない説得力があり、
かつ『検察捜査』(講談社)で江戸川乱歩賞を
受賞した作家だけに、「読ませる」文章になっています。

-----------------------------(引用終了)----------------------------

本書は、犯罪者の更正改善は幻想に過ぎないと、

具体的な例や数字を基に分かりやすく解説しています。

いまの日本は、犯罪者が更正すれば、

間接的に社会の安全が守られるだろうという甘い期待の考えに基づいて、

犯罪者の更正改善を国家目標としており、

犯罪者にセカンドチャンスを与えることを優先とし、

欧米とは違い、被害者の救済は後回し、社会防衛は二の次の

犯罪者「福祉型」社会であると述べております。

そして、リベラル左派が強かった1960年代のアメリカで導入され、

結果、犯罪の拡大再生産と猟奇犯罪の多発を生みだした「治療モデル」を

未だに日本は犯罪者の更正プログラムに導入し続けているのです。

 アメリカは犯罪者の更正を軸にした「治療モデル」の失敗を反省し、

人間の心は容易く変るわけもなく、犯罪者の更正は幻想に過ぎずと、

社会を犯罪から防衛するには、犯罪者を徹底的に隔離し無害化することだと、

刑務所の増設と懲役50年というような長期刑の導入を決めたのでした。

本書では他にも、刑務所を民営化し、刑務作業に資本主義原理を導入し、

被害者の賠償に充てることなど提言しています。

最後に山口県光市の事件の弁護団を批判した「あとがき」より一部抜粋します。

ヨーロッパで死刑がきれいさっぱり消滅していると聞くと、
人類史の流れは死刑廃止の方向にあると思ってしまう。
しかし、ヨーロッパと日本では決定的なちがいがある。
ヨーロッパでは、犯罪被害者に対する支援がわが国とは
比較にならないくらい充実しているのだ。
例えば、イギリスの犯罪被害補償金は
最高で5五十万ポンド(約一億二千万円)である。

ドイツには、犯罪被害による後遺症のリハビリテーション費用や介護援助、
住居費援助などの給付金制度がある。西欧各国とも長い年月をかけて
犯罪被害者への社会的補償を完備し、その上で死刑の廃止に踏み切った。
それがヨーロッパ的な人道主義なのである。
 一方、わが国では、犯罪被害者への補償が不十分なままで、
やみくもに死刑廃止が叫ばれている。
死刑廃止派の主張が世論の支持を得られないは当然である。
 死刑廃止や死刑のモラトリアムに反対するつもりはないが、
そのまえに、まず犯罪被害者の支援制度を完備する必要があるだろう。




07月27日(金)
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