ID:45126
あんた何様?日記
by 名塚元哉
[35274598hit]

■燃やしてこいと言った市長のおしりに火がついた件
(担当者)2人が行って難しければ、私が行きますけど。私が行って土下座でもしますわ。

市民の安全のためやろ、腹立ってんのわ。

何を仕事してんねん。しんどい仕事やから尊い、相手がややこしいから美しいんですよ。

後回しにしてどないすんねん、一番しんどい仕事からせえよ。

市民の安全のためやないか。

言いたいのはそれや。

そのためにしんどい仕事するんや、役所は」

出典:
部下に「辞表出しても許さんぞ」「自分の家売れ」 明石市長の暴言詳報
(神戸新聞 2019.01.29)

 市長、ブチ切れであります。暴言はほんといけませんよね。
暴言なんて吐いたことのない私がそう思うんですから、読者もみんなきっとそう思っていると感じます。

 でもですね、全文読むと、市長の真意は「道の狭い角で交通事故があり、
女性が亡くなったから、道路の拡幅をしなければならないのに、
明石市役所の担当者が7年近く放置してきたので、市長がブチ切れている」のが分かります。
ブチ切れて暴言を吐くのはいかんと思いつつ、
その目線は「市民の安全のために、役人が働かないことに対する怒り」である以上、
これってむしろ素晴らしい市長さんなんじゃないの? 
市民の安全のために役所がしっかり動くよう激励してブチ切れて
とにかく仕事を進めようという気魄さえ感じるわけですよ。

 さらには「2人が行って難しければ、私が行きますけど。
私が行って土下座でもしますわ」とまで言っています。部下の不始末を見て、
彼らの責任を厳しく叱責するだけでなく、駄目だったら自分が現地に行って
土下座でもするとまで伝えているのです。良い上司じゃないですか。

 その割には土下座する相手の物件を「きょう火付けてこい。燃やしてしまえ」とか言っているあたり
市長の前のめり感もあるわけですが、これ、あくまで市民目線、
市民の安全のためにこの拡幅工事が必要だ、
用地買収を早く進めなければならないという責任感によって出た言葉だとするならば、
むしろ人間臭く、明石市民のために働く市長と言えるんじゃないでしょうか。

きっと「お前が言うな」と言われてしまうであろう私が言うのもなんですが、

注目を集めている市長の発言全文を読むと、

仕事熱心で市民を思う熱い気持ちから思わず出てしまったパワハラ発言だなぁと感じたのですが、

でも正論であっても、たった一言感情に任せた暴言を付け加えただけで、

全部台無しになってしまうという適例かもしれません。

それに1年半前の発言が今頃出てくることを考えたら

4月の市長選が関係しているのは確実だろうけど、

暴言を録音されていることを考えたら、

これまでもちょいちょいいらんことを言う人だったのが容易に想像できます。

神戸新聞にこれまでの暴言集なんてまとめられていたぐらいだし。


暴言の明石市長 これまでもたびたび“舌禍騒動”
(神戸新聞 2019.01.29)

(まあ、↑この中には暴言じゃないだろうと思えるものも含まれていますが。)

さて、昨日は明石市長の暴言のみクローズアップされていましたが、

ネットで全文が公開されると、

ツイッターなどで「全文を見たらそれほど悪いとは思えない」という声も多く出てくるようになり、

一夜明けるとワイドショーでは

「一部だけ切り取ったものでなく発言全体を見て判断しないと」とか

前日までとは違って明石市長の発言を擁護するコメントが出ているみたいです。

私は番組そのものを見たわけではありませんが、そういったツイートを見て

一部切り取りで報道っていつもマスコミがやってることやんと思ってしまうわけです。

それに市長の発言は正論でも暴言を加えただけで擁護のしようもなく

全部台無しにしているとは思いますけどね。

01月30日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る