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あんた何様?日記
by 名塚元哉
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■障害者を感動で消費する感動ポルノについて
「本当の壁は病気ではなく社会」と訴えていました。
アンケートとして健常者と障害者それぞれ100人に聞いた
障害者の感動番組をどう思うかについての回答は、

健常者の好き嫌いはほぼ半々だったのに対して、
障害者は嫌いなほうが90%にもなりました。
理由は「自分は健常者の感動のために生きているのではない」や
「健常者が前向きになる発奮材料にされたくない」などでした。
確かにネットの反応を見ていましても障害者が24時間テレビを否定批判する声は多いです。
募金の成果は否定や効果は否定できませんが、
毎年続けている割にバリアフリーがぜんぜん進んでいないのだから、
そろそろ番組の内容を検証して変えてみたらという声が多いようです。
私自身は障害者は健常者の感動の道具でも発奮材料でもないと思っていますが、
障害者が何かに取り組んでいるのを見て感動することは個人の勝手で否定できるものではありません。
ただ、24時間テレビでは障害者の子供に無理やり過酷なことを挑戦させて
感動を作ろうとしたり感動を演出するのは感動の押し売り押し付けで、
本来の障害者像からかけ離れているので何か違うと毎年のように思っています。
イギリスでは障害者を使った感動番組に対して障害者たちがテレビ局前で抗議デモをしてから
障害者に対する考え方扱い方が変わったり、
20年前にイギリスメディアが障害者を紹介する時の
ガイドラインが取り決められたことも紹介されました。

今回のバリバラでも言っていていましたが、
感動ポルノは障害者だけに限らず健常者でも
例えば貧困や母子家庭や震災被害者などでも成り立つという話しですが、
先週、NHKの番組からネット上で無知な人達による貧困女子高生叩きが発生してしまったのですが、
伝え方ひとつによって製作者側の予期せぬバッシングが始まってしまう場合もあるので、
感動や健気を扱うことの危険性も考慮して伝える側のメディアは
慎重になってスポットを当てる当事者の人権に配慮しちゃんとしたものを作らないといけません。
感動ポルノに関して言えばテレビの取り扱い方以外にも
障害者の書道家や画家とか芸術に関して障害を前面に押し出して個展などをしている場合を多々見かけますが、
もし障害がなければその人の作品は同じように評価されていたのだろうかとか思うことがしばしばあります。
作品の評価より障害がある事が評価になっている場合もあるんじゃないかと。
また、某五体不満足の人とか感動ポルノを利用することで
生活できている障害者がいることも確かなわけで、
自発的にそれに乗っかている障害者なのか
メディアが感動を押し付けようとするかの線引きや見極めも大事です。
今回のバリバラのテーマを見て思ったのは、
障害者が本音を表立ったテレビで語れるまでにようやく来たのかもしれません。
24時間テレビは昭和の頃に比べてバラエティ色が強まっていながらクレームを恐れて、
NHKバリバラのお笑い回みたいに自虐ギャグ連発の障害者お笑い芸人も出さない。
それをせずにバリアフリーだのなんだのと言われても、
それが返って白々しいと障害者の目から見ても感じます。
日テレも毎年毎年感動の押し売りを演出しないで、
そろそろ視点を少し変えて新しい24時間テレビを作ってほしいです。
ところで、マスメディアも国民も感動ポルノの消費が好きなわりに
障害者が頑張る感動的なパラリンピックにはほとんど見向きもしないのは、
なぜなんでしょうか不思議で仕方ありません。
特にテレビメディアは感動ポルノとして障害者のドラマを作ってきたのに、
パラリンピックに関しては積極的に取り上げようとはしません。
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08月29日(月)
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