ID:45126
あんた何様?日記
by 名塚元哉
[35286354hit]

■反対と混乱を導くだけで仕事を放棄した野党に存在意義はあるのか。
自分たちの都合の良いときだけ知る権利を振りかざしている姿は滑稽である」

 振り返ると、映像流出時の朝日社説(22年11月6日付)はこう書いていた。

 「仮に非公開の方針に批判的な捜査機関の何者かが流出させたのだとしたら、
政府や国会の意思に反することであり、許されない」

 毎日社説(同日付)もこれと同工異曲で、
「国家公務員が政権の方針と国会の判断に公然と異を唱えた
『倒閣運動』でもある」と決め付けていた。

 当時の菅首相は「民主主義とは期限を区切った独裁」を持論とし、
喜々として三権分立否定論を語っていた人物である。
彼らのルールなき情報隠しは正当化しておいて、
今さら「国民の『知る権利』の代理人」(朝日)だと胸を張られると、
こっちが赤面してしまう。

特定秘密保護法案が意味するもの(読売新聞 12月5日)

調査研究本部主任研究員 笹森春樹

 特定秘密保護法案が、今国会で成立する見通しになった。

 国家安全保障にかかわる秘密の漏えいを防ぐのがこの法案の目的であり、
およそ普通の国ならこの種の法律を持っている。

 日本は、今でも、日米相互防衛援助協定に伴う秘密保護法があり、これによって6年前、
イージス艦の情報を漏えいしたとして海上自衛官が逮捕される事件があった
(懲役2年6月、執行猶予4年の判決確定)。
今回の特定機密保護法案の対象は、防衛だけでなく、外交、テロ防止、
スパイ防止を含む4分野で、機密性の高い特定秘密を保護しようという狙いである。

秘密保護法制を国際標準に合わせる

 罰則は、最高で懲役10年と、秘密保護法の懲役5年や国家公務員法の同1年(守秘義務違反)より重いが、
他の主要国と同程度か、むしろ軽いくらいである(米国は最高死刑)。
特定秘密指定の有効期間が原則で最大60年というのは、確かに長いが、
それでも米国の75年よりは短い。要するに、特定秘密保護法案というのは、
秘密保護法制を国際標準に合わせたものと言ってよい。

 ところが、メディア、学者、法曹団体などには、法案に反対する声が総じて根強い。
ノーベル賞受賞者の益川敏英、白川英樹両氏らが結成した
「秘密保護法案に反対する学者の会」は、
「思想の自由と報道の自由を奪って戦争へと突き進んだ戦前の政府をほうふつとさせる」という声明を発表し、
その中の1人は、同法案をナチスドイツの全権委任法になぞらえている。
テレビで「戦争への道を開くものだ」と批判するジャーナリストも少なくない。

 懸念を抱く気持ちは分からぬでもないが、反発の言辞はやはり大げさだし、滑稽にすら思う。
彼らの多くが指摘するように、また、安倍首相も明言するように、
特定秘密保護法案は、今国会ですでに成立を見た国家安全保障会議
(日本版NSC)設置法とセットのものだ。
米国などから機密情報の提供を受けるために、秘密保護法制を強化するのが真の狙いだろう。

手の内がすべて筒抜けだった昔

 逆に言うと、日本の秘密保護は、法制の面でも意識の上でも諸外国に比べて弱かった。
それは今も昔も変わらない。太平洋戦争勃発の1年前から、日本の外交電報は米国に解読され、
日米交渉の日本側の手の内はすべて米側に筒抜けになっていた。
駐日大使グルーは、最高機密の御前会議の情報を、樺山愛輔伯爵と見られる情報員から得ていた。

 有名なドイツ人スパイのゾルゲは、日本の権力中枢に食い込み、
独ソ戦勃発後、日本がソ連に参戦しないという情報を入手し、ソ連に伝えた。
これによってソ連は、極東で日本の攻撃を心配することなく、ドイツとの戦争に集中できた。
日本で刑死したゾルゲは、今でもロシアの英雄だ。

 あるいは、毎日新聞の前身の東京日日新聞は、最高機密の対英米開戦日の情報を事前に入手し、
当日の1941年12月8日の朝刊に「東亜撹乱・英米の敵性極まる」
「断乎駆逐の一途のみ」とピタリと照準を合わせた紙面を作っている。

[5]続きを読む

12月05日(木)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る