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あんた何様?日記
by 名塚元哉
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■京都妖怪紀行で不思議巡り
「釣狐」は、狐が僧に化けて狐狩りをする猟師に
殺生をやめろと説得する内容で、この屏風もそれより材に得ている。
この屏風は、もともと大阪の某家が所蔵していたモノなのですが、
訳あって昭和35年の5月に龍源院へ寄進されました。
その理由というのが実に不思議な話で、
その持ち主の家庭に不幸が続くので行者に見てもらったところ、
「あなたの家に狐の掛け軸か屏風があり、
その狐は修行中の身で、まだ修行をしたいと願っている。
もし、狐の絵があるなら一刻も早く何処かの寺に納めなさい」と言われたそうです。
確かに、この家には白蔵主が描かれた屏風があったのです。
しかし、この持ち主は納める寺といっても皆目見当がつかず、
再度、行者に尋ねると、
「大阪より北の方角、京都に狐さんが望む寺があるかもしれない」というので、
行者とともに京都へやってきたのです。
あちこちの寺を回り、大徳寺に来て龍源院の門前まで来ると、
突然、持ち主の足が動かなくなってしまったのです。
そこで、この狐が望む寺はここに違いないと、
住職にことの経緯を話、寄進を申し出たところ、
住職も突然のことに驚き、そして因縁を感じたそうです。
というのも、龍源院は狐と縁があるところで、
狐窟(こくつ)の間という書院(僧侶の私室)が存在したのです。
住職は快く受け入れを承諾し、
それ以来、寄進した持ち主は何事もなく平穏に暮らしているという話です。
白蔵主の屏風は、狐窟(こくつ)の間で常時一般公開されています。
知的なお顔をされています。

京都は一日フリーパスのバス券さえあれば、
妖怪や幽霊などの名所を多く回ることが出来ます。
興味がある方は、一般にあまり知られていない伝説や
妖怪伝承スポットを地図つきで紹介している『京都妖怪紀行』を持って、
いつもと違った京都観光を楽しむのも乙ではないでしょうか。

08月20日(水)
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