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あんた何様?日記
by 名塚元哉
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■北朝鮮資金、全額返還へ
ほとんどが倒産したり統廃合されたりしている。
そして現時点ではBDAも倒産する可能性が高いと言われている。
本当に倒産すれば、北朝鮮は資金を全額回収できる可能性が高い。
あるいはBDAが倒産する前に半分に当たる額の凍結を解除する可能性もある。
対北制裁:北の資金洗浄でBDAが破たん!?(下)
◆北朝鮮はBDA問題を逆利用
「米国のBDA解決策は、どちらかの国の一方的な勝利ではない」
というのが関連専門家の見方だ。
米国は長期間に渡る調査を経て10万件を超える北朝鮮金融取引情報を
事実上、すべて把握したとしている。韓国政府関係者は
「BDAに約50ある北朝鮮の口座を調査することで、米国は北朝鮮の
金融取引情報をほとんど把握したと聞いている」と話す。
つまりいつでも「第2のBDAカード」を切ることができる材料を確保したというのだ。
だが、米国がこの過程で、情報事項という理由から決定的な証拠を
提示しなかったことや、結果的に北朝鮮の凍結口座を解除したのを見ても、
「当初から誇張があったのではないか」といった批判は避けられないものとみられる。
北朝鮮から見れば、偽ドル札製造や資金洗浄の事実が表面化し、
今後の国際金融取引が困難になったものの、BDA問題を逆手にとって核実験に成功、
米国を関係正常化交渉のテーブルにつかせたことは成果だと言えよう。
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日本のメディアを見ていますと、
なぜかアメリカが譲歩したという論調ばかりですが、
例えば、リンクで紹介した韓国の朝鮮日報を見ていると、
資金を戻すことよりもBDAとの取引停止と、
偽ドルのマネーロンダリング(資金洗浄)口座潰しが
アメリカの最大の目的だったようなので、
アメリカは譲歩するどころか、目的を達成しているのではないでしょうか。
マカオは中国の1国2政府の政策で、北京政府からの独立性を保っています。
でも、今回の件でマカオはアメリカからのドル資金調達が困難になりました。
で、今日になって決まった全額解除もアメリカは口座の資金を全額返還するが、
結局、 北京政府はマカオ経済が破綻することを懸念して、
BDAの件で、北朝鮮の不良ドル口座を担保することになり、
資金の使い道は北朝鮮の自由にならずに中国が決めることになりました。
それも「教育など人道上の支援にのみ使う」という制限がついて。
北朝鮮自体も「人道支援に使う」と確約してしまったので、
中国が管理するといっても、その使い道にはアメリカも目を光らせ、
逐一チェックはされることでしょうから、
当該口座の資金が条件通りに利用されていない場合は、
中国政府に速やかに口座凍結を命令するでしょう。
北朝鮮は短絡的に将軍様のお小遣いが帰ってくると
考えているのかもしれませんが、
しかしながら、BDAが偽札を本物の米ドルに変える為の舞台になっていた訳で、
現在の残高が20〜30億ということは、例えばそれが一ヶ月の残高とすれば、
年間で360億ほどの金額が北朝鮮に流れていた計算になります。
中国の銀行に移されたそんな資金も、
いつどのように下ろされたのか、何に使われるのか、
それが本当にその目的に利用されたのか監視されるでしょうし、
また、一番肝心なBDAを経由したマネーロンダリングは二度とできなくなり、
BDA取引停止の見せしめで今後は北朝鮮による偽ドル札の
マネーロンダリングに加担しようとする銀行も
なかなか見つからなくなることが予想され、
アメリカは約束を守りながら、
北朝鮮が資金的に苦しんでくれる状態を継続できて、
中国は一先ずメンツを保つことが出来ましたが、
北朝鮮にとっては実は厳しい措置なのではと思います。
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03月19日(月)
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