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あんた何様?日記
by 名塚元哉
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■若年性認知症「ピック病」
A 意欲減退
 引きこもりや何もしないなどの状態が持続し、改善しない。
 思い当たる原因は特になく本人の葛藤もない。
B 無関心
 身だしなみに無関心になり、不潔になる。周囲の出来事にも無関心になる。
C 逸脱行動
 万引きなどの軽犯罪を犯すが、反省したり説明したりできず、
 同じ違法行為を繰り返す場合が多い。
D 時刻表的行動
 散歩や食事、入浴など日常生活の様々な行為を
 時刻表のように毎日決まった時間に行う。
 この際、やめさせたり待たせたりすると怒る。
E 食べ物へのこだわり
 毎日同じもの(特に甘いもの)しか食べない。際限なく食べる場合もある。
F 言葉の繰り返し
 同じ言葉を繰り返したり他人の言葉をオウム返ししたりする。
G 好みの変化
 突然甘いものが好きになるなど、食べ物の好みが大きく変わる。
 アルコールやたばこなどは毎日大量に摂取するようになる。
H 発語、意味の障害
 無口になったり語彙(ごい)が少なくなったりする。
 物の意味が分からなくなる。
I 短期記憶の維持
 最近の出来事など、短期記憶は保たれる。また日時も間違えない。
 外出しても道に迷わない。

(40歳以降に当てはまる症状が3項目以上出ると、疑いがある。
 4、5、7、9は1項目でも可能性がある。)

参考リンク:
Pick' disease(ピック病)とは
(一部引用)
アルツハイマー病は記銘力・記憶力低下などの知的機能低下が初発症状であるが、
ピック病では、人格変化(人格障害はPick病でもっとも著しく、
アルツハイマー病ではPick病より軽く、脳血管性痴呆ではさらに少ない)、
情緒障害などが初発症状である。

 すなわち、自制力低下(粗暴、短絡、相手の話は聞かずに一方的にしゃべる)、
感情鈍麻、異常行動(浪費、過食・異食、何でも口に入れる、
収集、窃盗、徘徊、他人の家に勝手にあがる)などがあり、
人格は変わり(無欲・無関心)、感情の荒廃が高度で、
特に対人的態度が特異である。たとえば、人を無視した態度、
診察に対して非協力、不真面目な態度、ひねくれた態度、
人を馬鹿にした態度などで、病識はない。
その他、会話中に同じ内容の言葉を繰り返す滞続言語
(滞続言語とは、特有な反復言語で、質問の内容とは無関係に、
何を聞いても同じ話を繰り返すもので、他動的に誘発され、
持続的で制止不能である)も特有である。

(ピック病は初期は記憶・見当識・計算力は保たれる)ということと、
語間代(例:ナゴヤエキ、エキ、エキ)が認められことが多いという特徴で
鑑別されます。精神分裂病とはCT(MRI)を撮ることにより鑑別可能です。

 経過は2〜8年(衰弱し死亡することが多い)であり、
アルツハイマー病よりも短い傾向がある。

 アルツハイマー病がかなりその病因が解明されつつあるのに対し、
ピック病は病因解明の糸口となるような特徴的病理像が無く、
そのことがピック病研究の立ち後れの原因となっており、
治療法は今のところなく介護が中心となっているのが現状です。

-----------------------------(引用終了)----------------------------

ピック病の存在は知っていましたが、ピック病の症状によって、

万引きなどの軽犯罪を犯してしまうケースがあるというのは、始めて知りました。

この記事に出ている中村さんのケースは、懲戒免職の扱いは酷いと感じます。

どの道、仕事を続けられるのかは難しいとは思いますが、

ピック病と診断されたからには、今後の医療費などの面を考えてみれば、

懲戒免職は取り消し、退職金は出すべきではないでしょうか。

 この記事を読んで幾つか疑問に感じたことがあります。

症状の一つである万引きをしてしまい社会的地位を失っているのは、

何も公務員だけではないと思われるのですが、

なぜこの記事で取り上げたケースは公務員だけなのでしょうか。


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02月26日(月)
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