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あんた何様?日記
by 名塚元哉
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■柳沢厚労相の失言その2
閣僚辞任とは別の問題だ。政府・与党が結束して対応しなければならない」と語った。
一方、民主、共産、社民、国民新の野党4党の国会対策委員長は31日午前、
国会内で会談し、柳沢氏の辞任を求める方針を確認した。
民主、社民、国民新の3党は柳沢氏が辞任しなければ、
衆院予算委の審議に応じない方針だ。
(2007年1月31日14時53分 読売新聞)
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柳沢厚労相の失言は騒ぎが収まる気配がありません。
最悪なことに、民主党、社民党、国民新党の三バカトリオは、
議論を深めるどころか、審議拒否という選択をちらつかせています。
その審議拒否も本当に女性の立場を慮ってのことであればいいのですが、
ここぞとばかりに目立って5%以下の支持率をちょっとでも上げようとして、
泡沫政党の辻元氏が「女性を代表して」というような表現を使っていたり、
女性の支持率が少ない最大野党の民主党は、
女性の支持を集めようと必死でアピールしているだけですし、
自民党は参院選に向けてのイメージダウンを恐れているだけであり、
メディアはというと、この対立を面白がっているだけなので、
このような騒動の時は、メディアや政治家の
ヒステリックな表現にごまかされることなく、
誰が誰の利益のことを考えて発言や行動をしているのかを
冷静かつ客観的に見極める必要があります。
野党議員は「機械」の箇所ばっかりに固執していますが、
少子化問題を担当している大臣という立場にありながら、
その当人が少子化問題を理解できていない事について、
なぜ、そこに踏み込まないのであろうかと疑問に感じます。
柳沢厚労相の喩えも含めての発言にあるような、
少子化問題は女性が産まないのが全てという考え方では、
根本的に解決しない問題であり、女性だけに責任を押し付けても無意味です。
お産にかかる費用、出産後の養育費などの経済的な理由や、
産婦人科や小児科の減少など子供を産み育てることに対しての
不安を与える地域社会の空洞化によるものや、
出産、育児の為に休暇をとるのもままならなかったり、
出産後の会社復帰も難しかったり、
夫の育児休暇に限っては日本の社会には理解が、
未だ根付いていないという文化的背景が存在しているなど、
少子化に繋がっている原因は様々な要因が重なってのものですが、
少子化問題を考えるのならまず、政治家としてこの社会をどう変えればいいか、
官民一体でどのように良くするか、とするのが、
政治家としての仕事でもあるはずなのに、そこを全然理解せず、
この失言からさらに飛躍した議論が生まれてくるのであれば、
喜ばしいことだと思いますが、
与党、野党の議員は「機械、機械」ばかりの揚げ足取りの繰り返しで、
議論を深めようという意識が無く、
今回の騒ぎを見るにつれ、つくづく誰も少子化の解決を
真剣に考えてはいないのだと感じました。
国民の多くは、このような実りの無い対立には心底うんざりしているのですが、
政治家もメディアも過去の文脈や戦略から脱却して、
次のレベルへ成長することが無いので、
実りの無い対立に嫌気が差していることには気がついていません。
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