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あんた何様?日記
by 名塚元哉
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■日本も安楽死(尊厳死)に関する法整備を検討していいと思う。
「(Q.先生の一存で呼吸器を取り外したのか)私が責任者ですので…」
 この外科部長は、病院長の聞き取り調査に対し、7件のうち直近の1件について、
自らの手で呼吸器を取り外したことを認めたということです。

(ANNニュース 26日18時14分更新)


<尊厳死疑惑>殺人容疑も視野、慎重に捜査 富山県警 (毎日新聞)

---------------------------(引用終了)-------------------------------

この件に関しては、7件とも同意があったのか、

医師が勝手に行ったことなのか、まだ全てが判明していないので、

それに関しての感想は述べません。

人それぞれ様々な考え方がありますが、

私は「安楽死(尊厳死)」を認めても良いのではないかと思っています。

自分が、もし治る見込みもなく余命幾許も無い状況になれば、

延命治療はしてほしくないと家族に伝えてあります。

例えば、末期がんで徐々に悪化していく状況であれば、

余計な治療されて苦痛を引き延ばされたり、

肉体がボロボロになる姿を見せたくもないし、

突発的な事故などにより、ただ寝ているだけの植物人間の状態は、

わざわざチューブだらけにされベッドに繋がれただけな

「学術的に生きている状態」であり続けるだけであって、

介護する親族に金銭的・精神的に負荷をかけるだけだし、

医師や看護士さんにも余計な仕事を増やしているだけなので。

というのが、私が延命治療を望まない理由です。

こういう報道を見ると、ちゃんと意思表示を形に残しておかなければ、

後々、家族や医師・病院に迷惑をかけることになると痛感いたしました。

こうやって問題が起こるたびに法制化が叫ばれたり、

国は検討をしてみるのでが、結論が出ずいつまでも放置します。

その狭間で、現場の医師がその問題の狭間で難しい判断を迫られたり、

家族の同意があっても罰せられたりして、

けっきょくは医師にだけ責任のすべてが覆い被さります。

そこで、家族の意思表示を形に残すことが重要な事の一つになるのですが、

ですが、家族の意志のみだけだと、

「はやく死んでもらって、遺産を得よう」とか、

のちに医師や病院を訴え裁判沙汰を起こし賠償金を取ろうと

金銭目当てで同意するという、よこしまな気持ちが湧いてくる人がでてきたり、

家族は、本人が苦しむ姿を前にして、

早く苦痛から解放して楽にしてあげてほしいからと、

その時は、延命処置は終わらせてほしいと思っていても、

安楽死が実行された後、時間の経過と共に同意した家族の中には

「これでよかったのだろうか」という罪悪感のような気持ちが

湧いてくる人も出てくるでしょう。

そんな時に、自分の罪悪感から逃れようとして、

「医師が勝手にやった」と言い出したりと態度が急変する人もいるでしょう。

このように家族から同意を得たとしても、

人の死によって相続などの死後の法律行為が始まったり、

気持ちが変わるというようなことまで医師の考えがいたっていなかったり、

死というものを恣意的にコントロールするということは、

一部の人間にとってそれを利用されることが出来るということにもなりかねません。

そこで、家族の同意よりも、

やはり、本人の意思がしっかりしている時に「延命治療は不要」と、

一筆したためるとか映像として残す意思表示がもっとも必要ですね。

また、延命治療の中止をするにしても、安易にするのは良くありません。

特に人工呼吸器などの取り外しは、きちんと法整備して第三者や公的機関の

立ち会いによってスイッチを切るなり、外すなりすべきでしょう。

高齢化社会に突き進む日本は、

安楽死(尊厳死)に関する法整備をまじめに検討していいと思います。


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03月26日(日)
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