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by kai
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■『TOKYO TRIBE/トーキョー・トライブ』
『TOKYO TRIBE/トーキョー・トライブ』(DVD)

鈴木亮平出演映画二本目。こちらもマンガ原作、脚本・監督は園子温。園監督作品を観るのは『冷たい熱帯魚』以来です。ヘンな話だが自分の日記のログを探してて、あーこれ震災前に観たんだなあ、震災を知らない自分が観たんだなあなんて思った。と言うのもこの『TOKYO TRIBE』の世界は地震が日常のものとして撮られていたので。

全編ラップミュージカル。出演者はオーディションで選ばれた本職ラッパーと役者の混合チーム。ラッパーと役者のラップにはやはり差が出ますが、その差は違いとして観られました。窪塚洋介はラップがほぼ普段の口調と変わらないようにも響きますし、狂言回しポジションの染谷将太はいい味のナレーションになっている。格好いい場面場面を舐め尽くすように楽しむのがいいかな。ストーリーはかなりの破壊力。よくもわるくもヒドい…そもそも抗争の原因がアレだな。

と言う訳で個人的見所は役者、美術、アクションになりました。オープニングの長回しがすっごく格好よかった。オープンセットの街(グラフィティは天才ハイスクール!!!!)が、縦横無尽のカメラによって出現する。映画のなかの世界観が一発で伝わる。こういう導入大好き! 徹底的に拘ったのが伝わるシーン毎の色味(照明含)もよかったなー。ファミレスpenny'sのラヴ&ピースな風景もあったかくて好き。人間家具部屋は室内にある時計といい演者と言い(舘形比呂一がメインダンサー!)寺山修司を彷彿させ、この辺りは監督の根っこの部分が滲み出てるように思いました(その後調べたらホドロフスキーの影響もあるとのこと)。

アクションの撮り方はちょっと自分とは合わなくて「今はここをこっから撮ってくれよなんでそっちを撮るんだよ!」と思う箇所もあり。演者がすごかっただけに! 今作のアクション監督は匠馬敏郎と言う方なんですが、調べてみたらこのひと坂口拓でしたよ。そりゃすごいよ! で、その弟子の坂口茉琴(ヨン)、清野菜名(スンミ/エリカ)がすごかったのやっぱり。身体キレるキレる! めちゃ格好いい! そして刺客・亀吉役の丞威ってひとのアクションが別格で「誰あれ?!」となった。マーシャルアーティストと言うことで納得。いやーこのひと、他の仕事も観てみたいです。舞台出演も多い様子。

チームはシンヂュクHANDS、ギラギラガールズがお気に入り。いぬねこも出てきて全方位に目配り。飽きさせない。

さて鈴木さんは抗争を起こすブクロWU-RONZのヘッド・メラ役。敵役(つっても一方的にメラが目の敵にしてる)の名前が海で、「ぅおらぁカイ〜〜〜〜〜!!!!!」とかいい声で叫ぶもんだからちょっと嬉しかったわ…そうなのよこのひと声もいいのよ(『天皇の料理番』での手紙読む声が好きでなー)。で、まあほぼ全裸です。『HK/変態仮面』よりも体を覆ってる布が少ないですね。で、『変態仮面』より増量して、ちょっと緩めて、普通に腋毛もある(笑・変態仮面は全身脱毛でツルツルだったからな)。ヤンキー味と言うか野性味に溢れております。観ているうちにだんだん慣れる…裸が衣裳ですねわかりますって言う……その割にここもカメラが難で、どうにもその身体をしっかり捉える場面をもう少しさあ…せっかくいい身体なのに! もっと! 見せようよ! 女優のおっぱいやパンツはしっかりねっとり撮るのにね! アクションもスタント使った二箇所以外は本人がやってて、二丁拳銃と日本刀を使うシーンが格好よかった(からもっと観たかった)。

なんだかんだブツブツ言ってますが映画のナリはかなり好き。あの架空の東京も気に入ってしまった。なんか今後何度も観るような気がする…と言うことで結局Blu-rayを買ってしまいました。大音量大画面で観たらさぞアガるだろうなあ、映画館上映を逃したのが悔やまれる。いつか園子音特集とか鈴木亮平特集でどっかにかかってくれますように(祈)。

それにしても『変態仮面』も『TOKYO TRIBE』も大東駿介がいい仕事してたなあ。顔は二枚目なのになんか腹話術の人形みたいな不気味さがあって、アホな役がハマりますね(ほめてる)。

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・極彩色のワンダーランド「TOKYO TRIBE」(前編) - インタビュー - 朝日新聞デジタル&w

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06月30日(火)
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