ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
[648439hit]
■『ゼロ・グラビティ』二回目、『お正月だよ!元気?パール兄弟』
『ゼロ・グラビティ』@TOHOシネマズ六本木 スクリーン2
二回目、3D。前回観たときよりちょっと前、センターの席。そしたらまー3Dっぷりがすごかった。デブリがビュンビュン飛んでくる…映画黎明期、向かってくる機関車に驚愕して映画館から逃げ出した観客がいたって話を思い出しましたね。席の位置でこんなに違うとは。3Dに限らず画面酔いしやすいので基本後方下手側(字幕は下か上手側に入るのが常なので、視線を固定しやすい)の席をとることが多いのですが、これはセンターで観た方がいいわと思った……。リピートだった今回は字幕を見ないようにして、画面と音声に集中しました。何せあの映像、音響ですので没入も比較的容易です。初見じゃないのになんでこんなにドキドキハラハラするのー!ここでこうなるって判っててもヒー!てなるよ!
まずオープニングの音響が素晴らしいよね…あの大音量のサウンドを断ち切る静寂。あっと言う間に宇宙空間へつれていかれる。前回聴き逃していたコワルスキーの「アイガッチュ」もキャッチ出来て満足。ああ言われたときの安堵感…コワルスキー最高!彼のような人間になりたいものです。理想です。一緒にいた時間はとても短かったであろう(何せお互いの瞳の色も憶えていないのだ)のに、あのときストーンがコワルスキーの幻影(と言っておく)を見たのも納得。いやもうこの作品、ホンも素晴らしい。
このシーン、後ろの席のふたりづれがちいさく「生きてた!」「帰ってきたよ!」と囁き合ってるのが聴こえました。わかる!わかるぞ!これには「ここはお茶の間じゃありません、私語を慎んで!」とか言えないしイラッともこない!それくらいわあっとなるよ…それだけの力があるシーンだよ。心情的には隣のひとと手を取り合って喜びたいくらいだよね。しかしその「帰ってきたあああ!」と言う歓喜と「いや、これは…」と冷静になったときの絶望の落差半端ないです。ああ、コワルスキー……安らかでありますようにと祈るばかり。
彼がしょっちゅう聴いていた曲は何だろうと気になっていた。コワルスキーと言う苗字からしてポーランド系であろう彼が、アメリカから生まれた音楽であるカントリーを聴く…『欲望という名の電車』で「俺はアメリカ人だ」と叫ぶスタンリー・コワルスキーが思い出される。エンドロールを探す。「Angels Are Hard To Find」と言うタイトル。これは意味深…歌詞を検索したらこちらが出てきました。
・Hank Williams, Jr.「Angels Are Hard To Find」
ライアンの娘のことを思うとこれまたグッとくる。
そうそう、ライアンとその娘について。回想シーンが全くなかったのも素晴らしかったな。スピンオフとしてweb上に公開されている(前回の感想参照)アニンガのシーンも、本編に加えなかったのは賢明な選択。映像を体感し、ストーリーを噛み締める。行ったことのない宇宙空間を体験し、見えない筈の登場人物たちの心情を探る。
あと気になっていること。あと何度か観て、その辺りもじわりと考えたい。
・コワルスキーのあの行動を自殺と解釈するかどうか
・ストーンを助けるための自己犠牲ととるか、宇宙遊泳最長記録へのチャレンジととるか
・『生徒諸君!』の沖田くんを思い出すのは世代ですか(…)
****************
『お正月だよ!元気?パール兄弟』@高円寺ShowBoat
客入れ、休憩時のBGMがかしぶちさん(ライダーズ)と大瀧さん。渡辺有三さんの話も出た。窪田さんはFBで青山純さんのことを書いていた。ほんの一ヶ月の間に、どうしてこんなことがと思うような出来事が続いた。バンドとも縁が深いひとたちのことを、観客の殆どが知っているだろう。フロアを流れるそれらの音楽に聴き入る。
-----
Vo:サエキけんぞう、G:窪田晴男、B:バカボン鈴木、Drs:松永俊弥、Key:矢代恒彦
-----
前回から結構セットリスト変えてきた!矢代さんも改めて正式加入したとのこと。これは確実に再始動ととっていいかな。“盆暮れのパール”だし、活動ペースももはや通常。今後も楽しみ。だからこそ、皆元気でと思う。
[5]続きを読む
01月12日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る