ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
[648520hit]

■『鈴木勝秀(suzukatz.)-131115/NAKED』
『鈴木勝秀(suzukatz.)-131115/NAKED』@SARAVAH Tokyo

配役はマサル=山岸門人、スグル=オレノグラフィティ(初演の役名で書いていますが、今回のテキストをまだ見ていないので、実際はどうか判りません)。照明=倉本泰史、音響=鈴木勝秀。テキストはこちらからダウンロード出来ます…って、5月の分もまだ更新されてないけどな(苦笑)。いつの日かアップされるでしょう。
(追記:5月分以降は現在こちらにアップされているとのこと→・Dropbox)

今回限定十部でフィジカル版が販売され、それには「三人(鈴木、山岸、オレノ)の描いたジョン・レノンの似顔絵」と言うおまけがついていたとのこと。画像はスズカツさんのtwitterや門人くんのtwitterにアップされています。ははは、やっぱレノンとなるとスズカツさんに一日の長があるね(笑)。

1996年、ジァン・ジァンでの初演はマサル=井上慎一郎、スグル=藤本浩二、 演奏=横川タダヒコ、ライオン・メリー、照明=鈴木勝秀でした。初代スグルの藤本さん、いらしてましたね。相変わらず美形であった。井上さんも美形な方だったなあ…初演時、この美形ふたりをして勝秀と言うか!ナルシストめが!と暴言吐いたものですが時効と言うことで(ニッコリ)。

便宜上初演の役名で続けます。マサルとスグル=勝と秀=勝秀くんの脳内会話。反発し合い、お互いの葛藤をぽろりと吐露する。離れられないふたり。どんなに言い争っても、どんなに相手が疎ましくても、同じ部屋にずっといる。何度部屋を出て行っても、帰るところはやっぱり同じ。ヴァージョンアップされた箇所もところどころあり、『LYNX』『CLOUD』と言った具体的な作品名が出てきていたところからも、ふたりは自分であると言うスズカツさんの押し出しがより強くなったように感じました。あと「レノンの似顔絵」だったのが「自画像」になっていたような…何せ十七年も前のことなので記憶に自信がないですが、それならそれでレノン=俺か!このナルシ(略)。
(追記:おおっと公開されたテキスト読んだらレノンの似顔絵のままでした、失礼。自分の記憶がいかにあてにならないかを露呈)

すみません前日分のDCPRGから続けて書いてるのでおかしなテンションでお送りしております。以下おぼえがき。いつもの如く感想とは全く関係ない妄想も書いてますのでご注意を。

・アートとビジネス、インチキとハッタリが見せる真実
・信じたいと決意しているけど、やっぱりときどきその決意は揺らぐ。そのあたりスグルくんの優しい心みたいなのが感じられてよかったな。オレノくんの資質なのだろう
・「思いやり。」って声のトーンもよかったな
・オレノくんの背中側に座ってしまったので、表情が全く見えなかったのは残念!
・対してスグルくんにハッパをかけたり挑発したりして奮起を促すマサルくん。門人くんは野心の塊みたいな造形であり乍ら、スグルくんへのハッパを自分にもかけているような痛々しさが胸に迫る
・現状への苛立ちを抱えつつ、それでも諦めるものかと必死でもがく一途さ
・パリッとした黒の上下、きっちり分けた髪と言う洗練された姿にも拘りが感じられました。どんな状況でも身だしなみはきちんと、と言うマサルくんの美学にも映る
・そうそう、オレノくんは白シャツにブルージーンズでした。ワーキングクラスヒーローな感じ(?)
・ふたりとも大熱演でした。ほろり

・水を呑む、ペットボトルを踏み潰す、といった動作もある。リーディングは読むことが大前提だけど、そこを守ればあとは何してもよかろうもんと言う心意気が爽快です
・こうなるとト書きが気になりますよね。テキスト読むのが楽しみ
・それにしても門人くん、スズカツさんのことだいすきよね…こんなに慕われて、スズカツさんしあわせものね……
・と言う話を帰りにした

・Rolling Stone誌のレノンのインタヴューがベースなんですが、ドラッグ体験のくだりが生々しく、今聴くともうつらくてつらくてヘコむこと甚だしかった
・ええそうですよ、レインのことですよ。八月から90年代グランジシーンを絶賛振り返り中ですよ。昔取った杵柄の威力っておそろしい(使い方が間違ってる)

[5]続きを読む

11月15日(金)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る