ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『ボーン・レガシー』『るろうに剣心』『具象の時代』
何故かトリプルヘッダーに。急遽『ボーン・レガシー』朝イチの回をぶっ込んでしまったので、ぎゅうぎゅうになってしまいましたよ……。PTAの前にホットケーキがおいしいと評判の錦糸町のお店に行く予定だったんだけど、移動に手間取り道に迷い、辿り着いたらラストオーダージャストの時間で入れてもらえなかった(泣)。錦糸町て、次いつ行くやら……。
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『ボーン・レガシー』@新宿ピカデリー スクリーン5
一ヶ月程前からCMの本数がすごく増えるやら、二週間程前からジェレミー・レナーの雑誌露出がすごく増えるやら、公開週に入ってからは八月来日時に取材していたのであろうジェレミーのインタヴューがwebに大量にアップされるやら、宣伝の規模の大きさに正直びびりまして(笑)いてもたってもいられず出掛けていきました。
いやその、こういうの慣れてないんですよ…今年はただでさえジェレミーバブルのところ(しかも出演作三作全部シネコンで観られる規模)、今回は主演!バリバリ大作の初主演!しかもあのボーンシリーズの続編みたいな扱い!過去作と比べられるの必至!ジェレミー本人にとってもこれは正念場と言うか、今後の仕事に影響あるでしょうし…これがバブルで終わるかそうでないかは今作にかかってくる!も〜いい作品であってくれ〜!と、もう完全にファン心理です。いやバブルかどうかってのはもはやどうでもいいんだホントのところは…いい作品を選ぶことが出来て、いいコンディションでいい仕事をやれる環境にジェレミーがいられればいいんですよ……。
で、結果はと言うと。ジェレミー素晴らしい!レイチェル・ワイズ素敵!エドワード・ノートン貫禄!でした。脚本と演出は…その……。そしてボーンシリーズを観ていれば「ああ、ここは!このひとは!」と思える楽しさは確かにありますが(パメラが窮地に!どうなるの〜!)、絶対観ておかなければならない、と言うことはないと思います。以下多少ネタバレあります。
ボーンシリーズとして続編作る気満々と言うか、それ前提で作っている感じもし、なおかつ『ボーン・アルティメイタム』と同じ時系列で進んでいた物語、と言うのを後付けで作った弊害と言うか綻びが感じられました。説明シーンが多い。もはや多過ぎてごちゃごちゃしている。あっ、ここも説明しとかなくちゃ、ここも前提があるよって示しておかなきゃ、ってこまごま付け足していくうちに、どこに焦点を合わせればいいか作ってる側も解らなくなっちゃったんじゃないかと邪推してしまう程。木を見て森を見てない感じがすごくする……。
説明シーンを主人公アーロン・クロス側、CIA側交互に見せていくテンポもどうにもモタモタしている。アーロンとマルタが会う迄一時間くらいあるしなあ。この辺り個人的にはバッサリ切ってもよかったのではないかと思いました。参加するプロジェクトが抹消され、それに伴って命を狙われることになったアーロン、マルタ医師と、CIAの攻防に的を絞ってよかったのではないかと……。
しかしそうするとボーンシリーズとの関連性が…となるんでしょうねえ。極端な話、これわざわざボーンシリーズて銘打たなくてもよかったんじゃないのと思いました。興行的なことを考えるとそうもいかないのか!いいとこもいっぱいあるんですよー、ボーンシリーズがと思わなければ…いやでもなんかモタモタしてるのは否めない。ひとつひとつのシーンはいいのに!構成と編集って大事だなあと痛感。
アーロンとマルタが会ってからの展開にはスピード感があっていいです。ふたりが出国してフィリピンに向かうところを着々と追跡していくCIAの情報収集の描写はスリリングで、ここはテンポもすごくよかった!話逸れるがこの辺りの街頭カメラの多さとか、その解析の早さとか、オウムの高橋容疑者が捕まった経緯を思い出した…あらゆるところにカメラって設置されてるのね、誰も見てないと思ってても知らないうちに撮られてるよ!怖い!
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09月29日(土)
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