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by kai
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■LÄ-PPISCH『25周年のその1』
LÄ-PPISCH『25周年のその1』@CLUB CITTA'

終演後呑みの席でマグミのツイッターのアカウントが名前(magumi)+生年(1963)ってところから、1963年てことは、もう現ちゃんの歳を追い越したんだねって話になった。昨年の『GEN Chang Night Vol.3 Lä-ppisch+』からのこの流れ。上田現より歳上になった彼らは、前進するんだと言う意志をはっきりとライヴで示した。

レピッシュを長年追い続け、綿密な取材を重ね記事を書かれて来た佐々木美夏さん(@sasamika815)の言葉を借りる。『そういうことをやりながら、MCではいっさいそれに触れないところがレピッシュ。楽曲や演奏のクオリティはもちろんだけど、レピッシュというのは「気持ち」と「意志」のバンドなんだなぁ、と改めて思った。だからそこが揃わないと一気にぐずぐずになる。25周年のスタートにこの日を選び、メンバー紹介でもステージ上の6人+上田現の名を呼んで新たな一歩を踏み出したのは、とてもよかったと思う。』

ライヴ当日は3月3日。サポートKeyにSOUL FLOWER UNIONの奥野さん。CLUB CITTA'に集まったひとの多くは、これは何かある、彼らは絶対に特別な何かを見せてくれる、と言う予感があったのではないだろうか。3月3日に、ずっと空席になっていたあのポジションに奥野さんを迎える。恭一は「わかったかなあ」と心配していたそうだけど、気付いたひとは多かったと思う。あとこれはぼそっと書くけれど、数ヶ月前、恭一が「一曲だけ参加」に頷かなかったのは、これをやりきるためだったんだ。勘違いかも知れないけど、ああ、こういうことだったんだ、と思った。前に進むために、ここは譲れなかったんだ。

それにしても…セットリストを眺めているとなんとも言えない気持ちになる。あのときあの場でじわじわと感じたことを追体験するかのようだ。「東京ドッカーン」はじまりとは!かなり混乱して、どこをどう聴けば、観ればいいかおろおろした。SEぽいKeyの音が聴こえる。ああ、あの音だ!見慣れたひとより身体の大きなひとがKeyを弾いている。でも猫のように手を丸くして、鍵盤を引っ掻くように弾く姿にドキリとさせられる。続いてきた、「CONTROL」!あの間奏を一心不乱に弾き始めた奥野さんの姿が目に飛び込んで来た途端、自分でもアホかと思う程に泣いた。何でこんなに楽しい曲で泣くんだ、泣いてる時間も惜しいんだ、音はどんどん過ぎてしまう。それでも涙が止まらなかった。次が「無敵のサラリーマン」だったので我に返る。そうだ、楽しまなければ。

おおっ「プライベートビーチ」、続けて「バッタ」、これもレア!……あれ?これもだ。これも…これも……これはひょっとして………。「-6m」をやったところで思った。今日は上田現の曲ばかりをやるのか?

「緊張が伝わってると思うけど」「この歳になって一日8時間以上リハやってた、まだ3曲くらいしかやってない?と思って時計見たら……」「奥野くんは大変だと思う、レピッシュの曲は構成が難しいからね」。ぽつぽつマグミが漏らしていた。上田現の楽曲を、本来のバンド編成で演奏する。これには相当の準備が必要だった筈だ。

「おやすみ」でメンバーが退場し、どよめきと悲鳴が起こる。まさかこれで終わる筈がない…しかし何故ここで?実質二部構成だった理由は後述の記事でマグミが話しているが、勿論そんな説明をステージ上でする訳もない。慌てたようにアンコールの声があがる。そういえば二部の終わりどころをマグミは間違えたようだった。恭一の曲も入ってるもんね。そうは見えなかったけど、相当テンパッていたようだ。やりきる男だよ……。

それにしても「おやすみ」は圧巻でした。歌詞を物語として伝えるマグミの真骨頂、この世界は正にレピッシュの真骨頂。しばし呆然。それで思い出したが、以前レピッシュってアンコールの声がないならアンコールいらんってことやろ、ならやらんもんねーってそのまま終わっちゃうことってぽつぽつあったよな。あれってあまりにもライヴが凄まじくて呆然として拍手出来なかったってとこあると思うのよね。思いを上手く伝えられないこういうとこ、バンドもファンも似た者同士だと思っていた…いやまあ、そんなバンドだからそんなファンが集まってくる訳で(笑)。

ところが、です。


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03月03日(土)
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