ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『2012年・蒼白の少年少女たちによる「ハムレット」』2回目
さいたまネクスト・シアター『2012年・蒼白の少年少女たちによる「ハムレット」』@彩の国さいたま芸術劇場 インサイド・シアター
と言う訳ですごい勢いでリピートしてきました。あああ、あと何度か観たいくらいだったがもう無理だ…いやリピート出来ただけでも有難いと思おう。観られてよかったよー!この劇場でソワレ観るのっていつ以来だ…さい芸での蜷川作品って4時間前後あたりまえなのでいろいろと恐ろしくて(『エレンディラ』初日の話はwebで読んでヒィとなったー)マチネばっかりとっている。
しかし活況、満席。座布団席も出ていました。リピーターもいるようだし、評判を聞きつけてやってきたひともいるのかな。だとしたら嬉しいな。客席の雰囲気もよく、快適に観劇することが出来ました。週の頭、平日の夜にやってくるひとってそれなりの舞台好きだろうし、しっかり観ようと思って来ているひとも多いだろうからなあ。
……なんてことを思ったのも、いやその、前回席運が悪くてですね。開演前から後ろの小学生がおかーさんと「携帯切れって言ってるよ」「いーやー!絶対イヤ!」「じゃあブルブルにしとけば?」とか言ってる。うわーどうするべと思ったがその後すぐ開演してしまい、案の定ブルブル鳴らしやがりました。そしてまー終始落ち着かない落ち着かない。喋る脚をバタバタするトイレに出る喋るチラシ束落とす喋る……助けてくれー。正直これはキツかった。てかなんでそんなに携帯切りたくないのん…それはそんなに大事なことなのん……おかーさんも連れてくるんならそこんとこ頼むよ(泣)。
もっと平日に来られたらいいんだけどな、しかしそこは社会人なので限界がある。作品の評判が伝わってからもチケットが買える(ギリギリだったが)のは健全でいいな、でも通常、チケットが最初っからじゃんじゃん売れないと興行側としては困るから話題性を先行させないといけないのかな。カンフェティの割引お知らせとか見てるとどんよりするよな…最初っから割引狙って通常価格で買わないひともいそうだし、悪循環だよなあ……でも空席があるのは悲しいし。やってる側としては客席が埋まってた方が嬉しいだろうし。演劇のチケットって高いもんなあ…でもそれだけのことをしているから高いのであって、だからこそ、目の前で生身の人間が演じていることに対して敬意が必要だよなあ……。
うーむ、昨今の演劇業界事情迄考えて悶々としてしまった。気軽に観られたらいいけど、安易に観るものではないなとも思ったりもします。難しい。
ものすごく話が逸れた…しかしまあそんな環境のなか入り込んで観られたのだから、この作品にはそれだけの力があったと言うことですな!だからリピートしたくなったんだしな!黒幕が取り払われアクリル板に仕切られたステージが現れた途端、客席のあちこちから「おおお」と言う低い声。うわーこういう反応って楽しいよ、開幕です。
今回のハムレット、台詞の意味がズバズバ頭に飛び込んできます。言葉がちゃんと視覚化され、理解出来る感じ。例えば初っ端、ホレイシオの台詞「少なくとも、手はここに」。地下から上がってくる途中のホレイシオが、ハッチに手を差し上げるのね。わ、わかりやすい!初めてこの台詞を咀嚼出来たと言ってもいい!いや理屈では、遅れがちだけど来てるよー+ジョークだよーって解釈は出来るけどさ、こういうところって流しちゃいがちじゃないですか…シェイクスピアの書く台詞は終始飾り立てられた言い回しなのだから。今回の河合祥一郎訳は2003年の蜷川版『HAMLET』、同じく2003年のジョナサン・ケント演出、野村萬斎主演の『Hamlet』で聴いているものですが、演出ともども興味が行く部分が変わります。萬斎さんは訳にもかなり意見を出したそうで、アドリブ的な部分も多かったように思います。いろんな『ハムレット』を観たけど、ローゼンクランツをスポンジくん呼ばわりする言い回しは萬斎版以外で聴いたことがない(笑・スポンジって言葉自体は戯曲にあるのですが)。「寝殿で死んでんのか」等のたたみこむような駄洒落の連打はそのまま使われており、言葉遊びを原文から日本語へ訳す際の工夫を楽しめます。
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02月28日(火)
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