ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■Jamie Cullum『The Pursuit』Tour
Jamie Cullum『The Pursuit』Tour@JCB HALL

単独公演は久し振り!2006年12月の『Catching Tales』ツアーをAXで観て以来。この日のライヴとてもよかったんだけど、絶不調で(私が)ツラかったんですわ…壁にへばりついて観てまして。で、それがちょっとトラウマになってまして、今回のツアー東京公演は座席ありのJCBとスタンディングのZEPPと二公演あったので、落ち着いて座って観ようかな…とJCBを選んだんですね。ZEPPだと開演時間に間に合わない可能性大だったし。

と言う訳で、初めて座席がある会場でジェイミーを観たのですが、いい面と歯痒い面両方ありました。でもいい面ってのが、座席があるホールだからこそのものだったので、この日この会場で観られてよかったなーと思った!

「シェイクスピアを上演しそうなところだね」みたいなことをジェイミー本人も言っていましたが、JCBホールは確かにグローブ座のよう。アリーナ+三階席迄をビッシリ埋めているのは、老若男女本当に幅広い客層。親子連れもいるし、白髪に蝶ネクタイの品のよさそうなおじいちゃんもいるし、外国人も沢山。某俳優さんもいらしてました。四年間で客層もますます拡がった印象。

段差が大きく縦に積んであるような座席配置で、奥行きがあまりないので後ろの席でも近く感じられたのではないでしょうか。ジェイミー本人も声が届くと判断したのか、それともそうせずにはいられなかったのか(彼のことだからこっちかなー)、何度もマイクを外して生の声を届けてくれました。見やすい!音いい!

ところが、客席がとにかくおとなしい。「You And Me Are Gone」でジェイミーがシンガロングを促すように客席を煽るもとにかく静か。しばらくお互い戸惑った雰囲気になりました。いやあ、ここらへんは本当に難しい…座ってじっくり聴けたのは本当に嬉しくて、早くも「Don't Stop The Music」で涙ぐんだりしていたのだが(笑)、うひー踊りてえ!とうずうずもしてて。でもこの客層の広さでは、スタンディング一択は厳しいでしょうしね…いろんなひとが聴いているってのはホントすごいことだと思うし、いろんなひとたちが快適に観られる場を、と二種類の会場を用意してくれたイヴェンターにも感謝しているし。盛り上がってない訳ではなかったと思うんだけど…。アッパーなナンバーも沢山ありつつじっくり聴かせるものもたっぷりで、楽しみつつもうぬうと考え込んでしまった。

終演後本人がTwitterでこう書いていたので、あー神経使っただろうなあとしみじみ…でもグレイトショウって書いててくれて嬉しい。

そんなこんなでしばらく不思議な雰囲気で進んだんですが、そこは全身音楽のカタマリのジェイミー、魅せる魅せる。一挙手一投足から目が耳が離せません。とにかくよく動く。楽器もとっかえひっかえ。これはバンドのメンバーもそうで、ドラマー以外は皆複数の楽器を演奏していました。それがまた臨機応変。セットリストがないので(そう、毎回ない…と言うか、ジェイミーの頭の中にしかないそうなんです)、次にジェイミーがどう動くかを窺い乍ら、テキパキとそれでいて和やかに持ち場を行ったり来たりしてパートを替えていく。ジェイミーがニヤニヤしつつピアノでフレーズをパラパラ弾いていって、途中でぴゅっと違う曲に移り、バンドの皆さんが慌てて楽器を持ち替える場面には笑いも起こっていました。サックスソロの時も、歌で「コルトレーンのように〜♪」なんて五人くらいの名前を振って、それに応えてどんどんフレーズを変えていったやりとりは盛り上がったー。

恒例の一人多重録音もやっていたし、相変わらずピアノのボディを叩いてリズムを作ったり、弦部分を弾いてハープ音を出したり、そして乗ったり(笑)。椅子も蹴飛ばしてしまう程全身でピアノを弾いたり、しばらくしてその飛ばした椅子を自分でとりに行ったり(笑)。とにかく自分の中の音楽が鳴り止まないと言った態で、そしてそれを表現せずにはいられないみたいだった。そんな彼の姿を観ているうちに、会場も暖まってきた感じ。静かだけどほんわかしているような、いい雰囲気になりました。


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04月07日(水)
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