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I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■ねこ三昧+1
年末年始にねこものばかり。まあ今年は寅年ですし。

■『猫』有馬昼`、猪熊弦一郎、井伏鱒二、大佛次郎、尾高京子、坂西志保、瀧井孝作、谷崎潤一郎、壺井榮、寺田寅彦、柳田國男/編集・クラフト・エヴィング商會
50年前に出版されたねこアンソロをクラフト・エヴィング商會が再編集したもの。かなや漢字もほぼ当時の表記で、一瞬どう読むのか戸惑ったりする。「三疋」とか「辷った」とか、味がある。井伏鱒二の「鱒」も旧字体なんだよー。PCでは出ない。
基本随筆だけど、壺井榮の『小かげ』だけはフィクション的な書き方だった。実際はどうなのかな。ところでこれ、目次と扉では『小かげ』なんだけど、柱では『木かげ』になっている。どっちが正しいねん。校正せんかい。通常だと『木かげ』だけどねえ。
ねこを連れて疎開したため田舎で騒動が起こったり、初めてのお産で人間の方が右往左往したり、ねこの遭遇する幸せと不幸せが滋味ある筆致で描かれています。寺田寅彦の二編がよかったな…物理学者のせいか、理系的な観察眼で描かれていて哲学的でもあり、人生への深い悲しみがちらちらと顔を出す。もらわれていったこねこを通りで見掛けた時の描写が、目の前にその寂しい風景が拡がるようでじんわり沁みます

■『俺とねこにゃん』1 唐沢なをき
■『伊藤潤二の猫日記 よん&むー』伊藤潤二
続けて読んだんだけど、ねこの生態についていろいろ被っていて面白かった。結構力が強く引き戸を開けるとか、すぐ吐くとか。あとどちらもだんなさんの方が食べものでねこの気を惹いたりして、甘やかし気味。そしてどちらも猫写真載せてて親バカです(笑)。
唐沢さんの方は最初っからデレデレですが、伊藤さんの方はねこが家に来る迄の葛藤や警戒心がホラー絵で描かれています。これがまたあの絵だから怖い。しかし初対面シーンのむーのかわいらしいことと言ったら!伊藤さんがハートを撃ち抜かれた瞬間のこのコマには、むーへの愛情が溢れかえっていて微笑ましいです。呪い顔のよんと打ち解けて行く流れにもほろり。
唐沢さんは下ネタを生き生きと描いていて、流石の独自路線(笑)。続刊も楽しみ

■『ニャ夢ウェイ』2 松尾スズキ+河井克夫=“チーム紅卍”
元妻子がオロチを連れていったので、オロチの日常はあまり描かれておらず、すっかりキャラ化している(苦笑)。そこらへんの生身のねこ不足は、梅佳代さんのオロチ撮りおろし写真やねこカフェ探訪等の追加原稿でフォロー。それにしてもオロチきゃわい〜ん。デブになってもきゃわい〜ん

■『ニャ夢ウェイ』松尾スズキ+河井克夫=“チーム紅卍”
文庫版。単行本で持ってるんだけど、元妻子(ハジメツマコと読むらしいよ)の後書きが追加されてたのでつい…。まあこの間いろいろあって、それは殆ど(勿論全てではないけれど)作品に反映されているので、松尾さんを見てきているひとは皆知っている。しかし妻子側からの話は初めて読んだので、いろいろ思うこともあり。オモシロを追究し続けるには身体(脳みそも)がタフでないとなあ。うっかりで大ケガもするし、命を落とすこともある。その過程で献身もオモシロになるし、うまいこと波乗り出来ればなあと思う。
それはともかく、ちっちゃい頃のオロチもやっぱりきゃわい〜ん

■『ウルトラバロック・デプログラマー』4 浅田寅ヲ
これはねこ関係なし。途中からweb連載に移行したので、フィジカルな本が出るか心配だったんだよー。出てよかった!やっぱり手にとれる、触れるのは嬉しい。解体屋もいよいよ復活、本領を発揮しつつあって展開も俄然面白くなってきた!脳内描写も冴えまくっている!ちゃんと最後迄連載出来て単行本化もされますようにー!
01月05日(火)
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